交流を宣言した(左から)有馬黒石副市長、桜田弘前市長、平田鯵ケ沢町長、遠藤久慈市長、高橋横手市長

 津軽家ゆかりの大浦光信(1460~1526年)の青森県鯵ケ沢町種里入り530年を記念し、光信と関わりある県内外5市町の首長らが7日、同町で、歴史文化に関する交流を宣言した。記念事業として、町教委は8日から同町の「光信公の館」で特別展「東京津軽家展」を開く。

 光信は弘前、黒石で藩主だった津軽家の始祖で、光信の父家信は岩手県久慈市、祖父家光は秋田県横手市を治めた時期があった。

 交流宣言は、8日の光信の命日に合わせ日本海拠点館で実施した。関係者ら約70人が見守る中、平田衛町長や桜田宏弘前市長、有馬喜代史黒石副市長、遠藤譲一久慈市長、高橋大横手市長が甲冑姿の武者とともに入場後、地元をPR。「歴史的つながりを後世に伝え交流の輪を広げていく」などと誓った。人口減や災害復旧など共通の課題に対応することも視野に入れており、来年は久慈市でイベントを開く方針を確認した。

 東京津軽家展では9代弘前藩主・寧親(やすちか)の木像など約50点を展示。11日まで4日間限定で同家所蔵の内部文書「秘書」も初公開する。幕末に藩存亡の危機を救った藩士西館孤清(にしだてこせい)が1846(弘化3)年、津軽家の系図を南部一族にまでさかのぼって記しており、撮影不可の貴重な資料となっている。

 8日は無料開放で、同日午後2時からは解説会も行われる。8日以外は金・土・日のみ開館。31日まで。

初公開される津軽家の内部文書「秘書」。表紙のみ撮影が許された

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