流派異なる3人共作 青森ねぶた完成/三沢


 青森県三沢市の星野リゾート青森屋が企画、青森市のねぶた師3人が共同制作した中型ねぶた1台が完成した。28日、青森屋のショー会場「みちのく祭りや」で台上げされ、宿泊客約30人の前で披露、お囃子(はやし)に合わせ運行された。新型コロナウイルス禍の今年ならではの流派を超えた作品「悪疫退散 守護神 降臨」は今後、青森屋館内で展示される予定。

 「毘沙門天(びしゃもんてん)」を内山龍星さん(58)、「不動明王」を立田龍宝さん(35)、「鍾馗(しょうき)」を北村春一さん(39)が制作。28日は台座に据え付け、一つの作品として完成させた。ねぶたは台座部分を含め幅4.3メートル、奥行き2.45メートル、高さ3メートル、重さ約150キロ。

 お披露目会では、ねぶたの明かりを点灯。青森屋スタッフの奏でるお囃子が響く中、ねぶたがフロア内を運行すると、拍手が湧き起こった。千葉県の平林正幸さん(70)は「企画を知らずに宿泊。見ることができて良かった」、妻の祐子さん(64)は「すてきでした。流派の違うねぶた師が一緒に作るなんて素晴らしい」と語った。

 ねぶた師3人が描いた色付きの下絵は8月下旬に完成。ねぶた制作作業は7月3日~9月27日のうち計39日間行われ、工程を宿泊客に公開する形で進められた。内山さんは「流派が異なり、まとめるのは難しいのでは-とも思ったが、一つの作品にできた。(目の前で運行するのを見て)来年のねぶた祭りを成功させたいと強く思った」と振り返った。

 立田さんは「バランスの良い作品になった。普段できない体験もあり刺激を受けた。今年は祭りがなく夏を感じることができなかったが、今日は秋でも『夏』を感じ、来年につながる日になった」。北村さんは「3人の個性が出た斬新な作品ができた。多くの方に見てもらい、コロナ収束を願い(困難な)状況を一緒に乗り越えられたら」と話した。

 青森屋の岡本真吾総支配人(42)は「館内での展示を検討したい。できれば来年の青森ねぶた祭に参加したい」と語った。

完成したねぶたの前で記念写真に納まる(左から)立田さん、岡本総支配人、内山さん、北村さん。台座に乗っているのは左から不動明王、毘沙門天、鍾馗

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