江戸期の角館紹介、町割り400年記念 仙北市の3館企画

享保年間と万延元年に作られた町割絵図が並ぶ角館樺細工伝承館
 秋田県仙北市は武家屋敷群などの古い町並みが今に残る角館の町割りから今年で400年となるのを記念し、江戸期の角館に関連した資料や美術品を展示する企画展を同市の角館樺(かば)細工伝承館、角館町平福記念美術館、新潮社記念文学館の3館合同で開催している。

 角館の町割りは、関ケ原の戦い後、佐竹氏の秋田入りに伴い領主となった芦名氏が元和6(1620)年に行った。芦名氏は3代で断絶、その後は佐竹北家が治めた。

 企画展は各館でテーマを設定。樺細工伝承館は「町割絵図と角館の学問・江戸期に生まれた伝統工芸展」と題し、享保年間(1716~36年)と万延元(1860)年に作られた町割絵図3枚を展示する。角館に学問の種をまいた漢学者益戸滄洲(そうしゅう)の書画や、樺細工や白岩焼など藩政期に生まれた伝統工芸品も並ぶ。

 美術館では、小田野直武や秋田藩主・佐竹曙山(しょざん)、角館所預(ところあずかり)・佐竹義躬(よしみ)らの秋田蘭画をはじめ、同時代に描かれた作品や角館四条派による名品が飾られている。

 文学館では、佐竹北家歴代の文化的な功績に光を当て、角館所預初代の佐竹義隣(よしちか)と、2代義明の時代の京風文化を歴史資料「御手鑑(おんてかがみ)」「装束裂(しょうぞくぎれ)」で表現。「解体新書」や「花葉集」などの書籍や書画もある。

 市は町割り400年を記念したシンポジウムを8月に開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて1年間の延期を決定。企画展のみ開催している。

 3館合同企画の開催は2015年以来5年ぶり。期間は3館とも9月13日まで。文学館のみ毎週月曜(祝日の場合は翌日)が休館。いずれも午前9時~午後5時(入館は4時半)で、入館無料。

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