
仙北市西木町の八津・鎌足地区に広がる「かたくり群生の郷(さと)」でカタクリが見頃を迎え、薄紫の花が訪れた人の目を楽しませている。
一帯は特産の西明寺栗が植えられている約20ヘクタールの林に、30近くのカタクリ群生地が点在する。車でも周回できる散策路や臨時駐車場が設けられている。21日は県内外から観光客が訪れ、一面に広がる薄紫のじゅうたんを眺めたり、写真に収めたりしていた。
友人と訪れた長野県松本市の水谷豪さん(65)は「こんなに広い範囲で咲くのを見たのは初めてで感動した。幸せな気持ちになれた」と笑顔で話した。
地元住民でつくる「かたくり群生の郷保存会」の門脇正身会長(71)によると、現在は日当たりの良いエリアが満開を迎え、今週末には遅咲きのエリアでも見頃を迎える見込みだという。
開園は来月5日までだが、見頃が終われば閉園する。午前8時~午後4時、入園料500円(中学生以下無料)、20人以上の団体300円。秋田内陸線・八津駅から徒歩約5分。問い合わせは保存会(かたくり館内)TEL0187・47・3535