薄紫の花一面に、仙北市・かたくり群生の郷 珍しい白の花も探してみて

薄紫のカタクリが広がる園内
 秋田県仙北市西木町の八津・鎌足地区に広がる「かたくり群生の郷(さと)」でカタクリが見頃を迎えた。薄紫の花が訪れた人の目を楽しませている。

 一帯は特産の西明寺栗が植えられている約20ヘクタールの林に、30近くのカタクリ群生地が点在する。車でも周回できる散策路や臨時駐車場が設けられている。13日は県内外から見物客が訪れ、じゅうたんのように広がる薄紫のカタクリを眺めたり、写真に収めたりしていた。

 青森県弘前市から夫婦で訪れた馬場裕子さん(75)は「これだけ一面に広がるカタクリは初めて見た。かわいい花に癒やされた」と笑顔で話した。

 地元住民でつくる「かたくり群生の郷保存会」の門脇正身会長(70)によると、開花時期が年々早まる傾向にあるのに加え、今冬は雪が少なかったことから、例年は20日ごろとしていた開園を今年は12日に早めた。クマ対策として保存会会員を会場各所に配置しているほか、30分に1回巡回も行う。

 現在は日当たりの良いエリアで開花が進み、20日ごろには遅咲きのエリアでも見頃を迎える見込み。門脇会長は「中には白い花を咲かせる珍しいカタクリもある。探すのも楽しみの一つ」と話した。

 開園は来月5日までだが、見頃が終われば閉園する。午前8時~午後4時、入園料500円(中学生以下無料)、20人以上の団体300円。秋田内陸線・八津駅から徒歩約5分。問い合わせは保存会(かたくり館内)TEL0187・47・3535

仙北市

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