青森県内最古例の「源平屏風」公開/むつ

源平合戦の場面が描かれた屏風に見入る人たち

 青森県むつ市の常念寺の寺宝で、県内の屏風(びょうぶ)としては最古例とされる「一ノ谷屋島合戦図屏風」の公開が10日から同寺で始まった。訪れた人たちは、「平家物語」に登場する源平合戦の場面が描かれた屏風に見入っていた。17日まで。

 青森県史に、制作時期が17世紀のため、県内の屏風としては最古例-と紹介されている。作者は不明。1972年に、むつ市の有形文化財に指定された。

 「敦盛最期」や「那須与一(なすのよいち)」などの場面とともに、武者が入り乱れて戦う様子が躍動的に描かれている。

 常念寺は10日早朝から本堂で屏風を公開した。むつ市教育委員会の森田賢司学芸員が、屏風に描かれている平家物語の場面を解説した資料が置かれた。

 青森市から妻と訪れた佐藤孝一さん(72)は「那須与一の場面がよく描かれている。保存状態がよく、きれいな色が出ている」と話した。

 常念寺の関明應副住職は「各場面を解説した資料を見ながら鑑賞すると、より楽しめるのでは」と語った。

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