田舎館駅待合室のGOMAさんアート完成

GOMAさんのアートが全面に広がる田舎館駅待合室=15日午前

 弘南鉄道弘南線田舎館駅=青森県田舎館村高樋=の待合室の全面にアーティストのGOMAさん(33)=平川市在住=が描いていたアートが完成した。築70年の古い駅舎だが、中に一歩足を踏み入れると、巨大な眼球や無数の怪獣、動物、ビル、田舎館の自然などを描いた独特のアートの世界に包まれる。

 5日から天井や壁面、ドアの内側、ベンチやごみ箱まで、あらゆるところに油性ペンで描き、9日間で完成。「ここに来る子どもから年配の方までを見守り、優しく包み込む作品。題名は考え中だが、『田舎館アートステーション』かな」とGOMAさんは語る。

 制作風景をツイッターなどの会員制交流サイト(SNS)で発信し続けてきた効果で、15日は津軽各地などから見物客が訪れ、作品を写真に収めたり、GOMAさんにサインを書いてもらったりしていた。

 五所川原市の古川(こがわ)ともさん(45)は「SNSで動画がアップされているのを見て来たが、実際の作品は迫力が違う。格好良さとかわいらしさがある。下書きしないで描いたというのはすごい」と驚いていた。

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