色鮮やかに南部せんべい/八商生開発、商品化

八商高の生徒が開発したカラフル南部せんべい

 若者にも南部せんべいを広めよう-と、青森県八戸市の八戸商業高校の生徒が同市内の菓子製造・販売業の協力を得て、フルーツなどを使ったカラフルな南部せんべいを開発し、1日、同市の三春屋で販売した。買い物客らは色鮮やかにデコレートされたせんべいに関心を寄せて品定めしていた。

 開発したのは、同校3年生の研究チーム(大下美羽代表)の7人で、2年生の時から、同市発祥の南部せんべいを研究。あまりせんべいに関心がない若い人に何とか食べてもらおうと頭を巡らせた。県内の商業高校生約500人に南部せんべいに関するアンケートを実施。南部せんべいの印象で「見た目が地味」という回答が多く寄せられたのを受けて、「インスタ映え」するせんべいづくりに挑戦した。

 さまざまなフルーツを使って試行錯誤を繰り返したが、なかなか商品化までには至らなかった。そこで、同市の民芸菓子処「しんぼり」に相談し、アドバイスを受けた。

 共同開発したカラフル南部せんべいのネーミングは「いちごいちえ南部」。みんなに大事にしてもらいたいという思いを込めた。イチゴ、バナナ、オレンジ、ブルーベリーのドライフルーツやチョコレートなどを組み合わせた14種類を製作。生徒はインスタグラムやツイッターでPRした。

 1日は600枚を販売(1枚200円)。生徒自らが店頭に立って、商品を宣伝したほか、会計なども担当した。せんべいは予定より1時間早い4時間で完売した。大下代表は「かわいく、おいしいせんべいになった。若い人にも食べてほしい」と話した。メンバーの岩藤大斗さんは「パッケージも工夫した。このせんべいの知名度が上がってほしい」と語った。

 カラフル南部せんべいは、しんぼりが今月末から種類を絞って引き続き販売する。同校は南部せんべいに関する研究を続ける方針だ。

14種類のカラフル南部せんべいを販売する八商高生徒

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