青森県弘前市の「高岡の森弘前藩歴史館」で27日、弘前藩中興の祖と称される4代藩主津軽信政(1646~1710年)の事績を紹介する新たな企画の展示が始まった。
津軽信政は山鹿素行を師として兵学・儒学を修め、吉川惟足について神道も究めた。歌や武芸もよくして文武両道に秀で、死後は高照神社に「高岡様」としてまつられた。
1877(明治10)年に藩祖為信が合祀(ごうし)された際、為信が豊臣秀吉から拝領したとされる太刀「友成作」などを津軽家が納め、さらに旧藩士たちが多くの宝物を寄進したことで、同神社に津軽の至宝がまとまった形で残された。高照神社に隣接して建てられた歴史館は、これらの史料を収蔵している。
展示室入り口には、通常はレプリカが置かれている信政着用の具足が威風堂々の姿を見せている。塗り物などの工芸品やさまざまな書物、絵画、絵図、書状などの史料からは、法令整備や新田開発、産業振興、文化興隆などに力を注いだ信政の治政の在り方が読み取れる。
信政の葬送の様子を描いた長さ10メートル以上にわたる絵図や、藩が蝦夷地警備などの重大事を高照神社に報告した「御告書付」は、名君への敬意や、藩の精神的なよりどころだった神社の重要な地位を示している。
学芸員の鶴巻秀樹さんは「今の弘前の街に根付いている文化や産業にもつながる歴史を知ってもらえれば」と話している。
観覧料は一般300円、高校・大学生150円、小中学生100円。弘前市内の小中学生や65歳以上の市民は無料。28日は午後2時半から琵琶と尺八のロビーコンサートがある。
津軽信政は山鹿素行を師として兵学・儒学を修め、吉川惟足について神道も究めた。歌や武芸もよくして文武両道に秀で、死後は高照神社に「高岡様」としてまつられた。
1877(明治10)年に藩祖為信が合祀(ごうし)された際、為信が豊臣秀吉から拝領したとされる太刀「友成作」などを津軽家が納め、さらに旧藩士たちが多くの宝物を寄進したことで、同神社に津軽の至宝がまとまった形で残された。高照神社に隣接して建てられた歴史館は、これらの史料を収蔵している。
展示室入り口には、通常はレプリカが置かれている信政着用の具足が威風堂々の姿を見せている。塗り物などの工芸品やさまざまな書物、絵画、絵図、書状などの史料からは、法令整備や新田開発、産業振興、文化興隆などに力を注いだ信政の治政の在り方が読み取れる。
信政の葬送の様子を描いた長さ10メートル以上にわたる絵図や、藩が蝦夷地警備などの重大事を高照神社に報告した「御告書付」は、名君への敬意や、藩の精神的なよりどころだった神社の重要な地位を示している。
学芸員の鶴巻秀樹さんは「今の弘前の街に根付いている文化や産業にもつながる歴史を知ってもらえれば」と話している。
観覧料は一般300円、高校・大学生150円、小中学生100円。弘前市内の小中学生や65歳以上の市民は無料。28日は午後2時半から琵琶と尺八のロビーコンサートがある。