弘前れんが倉庫美術館で芸大生ら公開制作

青森県をかたどった立体を作っていく学生と作業の様子を見守る小沢さん(左)

 2020年4月11日に開館予定の「弘前れんが倉庫美術館」のプレイベント「小沢剛研究室公開制作『地平線と戯れる装置を作るための一週間』」が、青森県弘前市紺屋町の旧紺屋町消防屯所で行われている。現代美術作家の小沢剛さんと東京芸術大学の学生が、街の歴史や文化を学び感じながら、ねぷたの技法を使った作品を23日まで公開制作している。

 小沢さんはユーモアを交えながら社会を鋭く批評する作品を絵画、写真、映像、インスタレーションなどさまざまな手法で制作。今年、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。

 教授を務める同大美術学部先端芸術表現科のゼミ生10人と同市を訪れ、18日から制作を開始。作品は、組みねぷたの技法を使い、木材や針金で青森県をかたどった立体を作って紙を貼り、いくつかの小さな立体を載せていく。地元の人たちとの会話や市内で見聞きしたものを即興的に作品に反映させていく。

 20日は、針金で大きな立体を作ったり、小さな立体に紙を貼ったりをするなど、各自の持ち場で作業を進めていた。3年の荒川弘憲さんは「丁寧に紙を貼り、きれいな作品に仕上げたい」、修士1年の魏嘉瑩さんも「私たちの作品を見て、普段気付かないことを弘前の人に気付いてもらえれば」と意欲を示した。

 小沢さんは「まちの人の助けを借りながら進めている。そのプロセスそのものが作品。いろいろな人の心の刺激になり、刺激が想像力を高めていくものであってほしい」と語った。

 制作の見学は午前10時~午後5時。23日は、午後4時から同屯所で文筆家・世良啓さんとのトークイベントを開催、完成した作品は24日から10月20日まで同屯所に展示する。

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