のへじ祇園まつり、野辺地西高参加20年

合同運行で町内を練り歩く野辺地西高校の生徒たち

 野辺地西高校(青森県野辺地町、橋場保人校長)の「のへじ祇園まつり」への参加が、今年で20年の節目を迎えた。祭り最終日の25日、生徒制作による山車「桶狭間 今川義元血戦」が合同運行に参加。全校生徒とともに同町内を練り歩き、若い力で盛り上げた。

 野辺地西高は2000年に初めて祇園まつりに参加した。長年運動部や希望する生徒のみだったが、少子化などで祭り全体の参加者が減っている状況を受け、昨年から全校参加に切り替えている。

 25日は生徒や教職員ら約220人が参加。元気あふれる神楽と、祇園囃子(ばやし)保存部による優雅な囃子演奏で観客を魅了した。また、生徒が沿道の子供と笑顔で触れ合う場面も見られた。

 運行終了後、生徒会長の山谷麻尋さん=3年、つがる市出身=は「祭りを通して地域の多くの方と触れ合うことができた。西高に来て参加できて良かった」と振り返り、後輩に対しては「『古い』とか『面倒』とか考えないでほしい。地域に恩返しする意味でも、最優先で取り組んでくれれば」とエールを送った。

 20年を迎えたことについて、同校PTAの鈴木かく子会長=東北町=は「祭り好きの生徒は本当に生き生きしている。学校全体で活性化に貢献できるのは素晴らしいこと。来年も盛り上げたい」と話していた。

 今年の祇園まつりは22日に開幕した。24日の海上渡御は天候不良で中止。25日の山車運行には野辺地西高を含め10台が参加した。

 また、今年の輝星(きらぼし)賞は駅前組祭典部、流粋(りゅうすい)賞は下袋町組祭典部が獲得した。輝星賞は山車のライトアップの美しさ、流粋賞は運行の整然としたさまを審査した。

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