【連載うまい森・味めぐり】天から恵み 海峡メバル/中泊

鮮やかなオレンジ色をした津軽海峡メバル(ウスメバル)。身の締まりと淡白で上品な味わいが人気を集めている

 メバルは、その名前の通り張り出した大きな眼が特徴。青森県中泊町が県内一の水揚げを誇る「津軽海峡メバル」は、鮮やかなオレンジ色をしたウスメバルを指す。小泊地区では不漁続きだったハマがメバルの大漁に救われたとの伝説にちなみ「テンカラ(天からの贈り物、恵み)」とも呼ばれる。

 2015年、町に新・ご当地グルメ「中泊メバルの刺身と煮付け膳(中泊メバル膳)」が誕生した。津軽半島の内陸にある旧中里町のコメと、日本海沿岸にある旧小泊村のメバルを組み合わせた、平成の大合併の申し子のようなメニューだ。

 中里地区で飲食店を経営する中泊メバル料理推進協議会の中畑哲也会長(40)は「メバルは、それほどなじみのある魚ではなかったが、合併してから地元の食材として使おうというムードが強まった」と感じている。

 中泊メバル膳の人気は上々で、デビューから4年を迎えた今年7月に通算7万食を達成した。販売が好調な理由として、中畑会長は「県外の方には『メバルは黒い魚』というイメージが強いようで、刺し身で食べられるということにも驚かれる」と意外性を挙げる。

 スルメイカの歴史的な不漁で、小泊地区に限らず、イカを頼みにする沿岸漁業の苦境が続いている。故事と同じくテンカラが再びハマを救ってくれるのか。津軽海峡メバルへの期待は大きい。

▼「ぜひアクアパッツァも」/濱舘豊光町長

 中泊町産の津軽海峡メバルは、首都圏での知名度も上がってきました。まだまだ、県外へ攻め込んでいける食材だと自信を深めています。

 刺し身や昆布締めなど定番メニューのほかに、私がお薦めしたいのはアクアパッツァ(イタリア風煮込み)。意外と手軽にできる料理で、トマトなど旬の地場野菜と一緒に味わえます。おかげさまで「中泊メバル膳」は好評ですが、季節感のある新たなグルメ作りにも挑戦したいですね。

 100年以上前から町に伝わる人形芝居「金多豆蔵(きんたまめじょ)」には根強いファンがいます。来町した方に見てもらうだけでなく、演じたり、動画投稿サイトにアップしてもらえるような仕掛けも用意して、後世に伝えていきたいと思います。

▼鮮魚集め活ハマまつり/来月22日、小泊漁港で

 中泊町の若手漁師らでつくる中泊活ハマクラブは9月22日、小泊漁港で恒例の水産イベント「活ハマまつり」を開く。

 前沖で取れた新鮮な魚介類を販売するほか、モズク早食い競争や活イカ釣りなど、家族連れで楽しめる催しが盛りだくさん。小泊漁港を出発して、北海道や津軽半島の景観を海から楽しむ約1時間の遊漁船クルージング(大人1000円、小学生以下500円)も人気だ。

 問い合わせは、まつり事務局(電話0173-64-2641)へ。

中泊町長・濱舘豊光氏

漁港岸壁での活イカ釣り体験は行楽の家族連れなどに大人気

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