シェアサイクル 八戸で実証実験始まる

シェアサイクルの仕組みを説明する富樫社長(左)と塚原理事長=JR八戸駅

 八戸圏域DMO「VISITはちのへ」は29日、観光客の二次交通の手段を広げようと、街中で自転車を貸し出す「シェアサイクル」をスタートした。利用率などのデータを集めながら自転車の台数を段階的に増やし、2020年4月から本格運用する。VISITによると、シェアサイクルは青森県内初の試みという。

 シェアサイクルは、街中や駅などの決まった場所に用意した自転車を自由に利用できる会員制の交通サービス。レンタルサイクルと違い、乗り捨てが可能なことや利用時間の制限がないことなどから、手軽に使える二次交通として全国で広がっている。

 同日時点ではJR八戸駅や八食センター、中心街の中合三春屋店の3カ所に電動自転車計15台を配備。利用料金は15分80円、24時間最大1500円。このサービスはアプリを通じて施錠や返却を行うため、利用には会員登録が必要となる。

 VISITは、29日から20年3月末まで3期に分けて利用状況などを調べ、最終的には設置場所を圏域8市町村30カ所、台数を100台まで増やすという。

 VISITと実際に運営に当たる盛岡市の「リコネクトリレーションズ」(富樫建社長)は同日、八戸市のユートリーで概要を発表。VISITの塚原隆市理事長は「バスで行けない観光地などにはシェアサイクルが最適。データを取って人の流れを確認しながら、二次交通手段として確立させたい」と話した。

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