青森市の県立美術館で開催中の企画展「装飾する魂 ユーロ=アジア世界をつなぐ文様の宇宙」で1日、展示の目玉となる国宝「中空土偶」(縄文後期、北海道函館市蔵)の実物展示が始まった。2007年の国宝指定以降では県内初展示となり、初日から多くの観覧者が美しい造形と繊細な装飾に見入った。会期は27日まで。
中空土偶は1975年、旧南茅部町(現函館市)で農作業中だった青森県出身の女性が発見した。体の一部をデフォルメする傾向が強い同時代の土偶に比べ写実的な造形が特徴で、県内では国宝指定前の1984年と88年に実物を展示。今回の企画展では8月末までレプリカを展示していた。
8月31日に函館市から同美術館に到着した高さ41.5センチの実物の中空土偶は、世界に共通する神秘的な渦巻き文様を紹介する一角に展示。同美術館の高橋しげみ総括学芸主幹は「全身の精緻な装飾が目を引くが、背面には印象的な渦巻きが刻まれている。3500年前の人々が装飾に込めた『生命の循環』への祈りを感じてほしい」と話した。
設置に立ち会った函館市教委の野村祐一学芸員は「北海道初の国宝で、世界各地に貸し出されることの多い遺物。美しい造形と文様をじっくり見ていただきたい」と語った。
会場を訪れた青森市の葛西諭さん(73)、眞貴子さん(70)夫妻は「断面が薄く模様も見事。この大きな土偶を中空で作った当時の技術に驚いた」と、感心した様子で眺めていた。
中空土偶は1975年、旧南茅部町(現函館市)で農作業中だった青森県出身の女性が発見した。体の一部をデフォルメする傾向が強い同時代の土偶に比べ写実的な造形が特徴で、県内では国宝指定前の1984年と88年に実物を展示。今回の企画展では8月末までレプリカを展示していた。
8月31日に函館市から同美術館に到着した高さ41.5センチの実物の中空土偶は、世界に共通する神秘的な渦巻き文様を紹介する一角に展示。同美術館の高橋しげみ総括学芸主幹は「全身の精緻な装飾が目を引くが、背面には印象的な渦巻きが刻まれている。3500年前の人々が装飾に込めた『生命の循環』への祈りを感じてほしい」と話した。
設置に立ち会った函館市教委の野村祐一学芸員は「北海道初の国宝で、世界各地に貸し出されることの多い遺物。美しい造形と文様をじっくり見ていただきたい」と語った。
会場を訪れた青森市の葛西諭さん(73)、眞貴子さん(70)夫妻は「断面が薄く模様も見事。この大きな土偶を中空で作った当時の技術に驚いた」と、感心した様子で眺めていた。