甘さ上品、少し冷やして 北秋田市の晩梅「ル・デセール」 県北・盛夏の銘菓(8)

冷やしてもおいしい「ル・デセール」
 包み紙を開けるとふわりと広がるチョコレートの甘い香り。付属の切りようじで好みの大きさに切り分けて頰張る。口の中は上品な甘さでいっぱい。ちょっぴりぜいたくな気分に浸れる。


 北秋田市鷹巣土産の定番、晩梅(同市住吉町)の「ル・デセール」は、秋田県産品プラザ(秋田市中通)の年末年始、大型連休など繁忙期売り上げランキングで上位の常連。もちろん、地元北秋田市の本店や道の駅などの観光施設でも来訪者が次々と手に取る光景を目にする。

 人気の理由について「見た目のわりに食べるとあっさりしているからかもしれません。ありそうでなかった感じのお菓子」と話すのは、晩梅本店の髙橋理理子さん(63)。一見、チョコの甘さが際立ちそうだが、口当たりは軽い。しっとりしたチョコとふわふわのスポンジ、生地の下の香ばしいクルミと、多彩な食感や香りを楽しめるのも魅力。一度に2個、3個と食べる人も珍しくない。

 実は数年に1度、味を見直しているという。時代に合わせて改良を続けてきた企業努力も、長く愛される秘訣(ひけつ)のようだ。

 誕生は60年ほど前。先代が新商品を開発しようと東京で菓子を食べ歩き、その経験を基に試行錯誤して完成させたという。商品名は「デザート」「おやつ」を意味するフランス語。売り場でよく目立つ黄色い箱は、今も手作業で組み立てる。発売から半世紀を超えて評判が広がり、全国にファンがいる。

 冷蔵庫で30~40分冷やす食べ方がお勧めという。チョコがひんやりパリパリになり、暑い季節にぴったり。ただし「冷やしすぎるとスポンジがかたくなる」(髙橋さん)のでご注意を。

 1個238円。5~30個入りも用意。「大きいサイズで食べたい」との要望に応え、デコレーションケーキの形でも注文を受け付けている。

お店の情報
北秋田市住吉町8の1
午前9時~午後7時(日曜祝日6時半)
不定休
TEL0186・62・1066
1796年創業。店名は、小さな店でおばあさんが店番をしていたため「ばばのいえ」と呼ばれたのがやがて「ばんばい」となり、後に「晩梅」の字を当てた。チーズ饅頭(まんじゅう)「笑内(おかしない)」(130円)、摩当の栗林(292円)など和洋菓子を扱う

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