深浦町 ベニズワイ 県内唯一のうまみ


 朝6時、深浦町沢辺漁港。マルテツ堀内水産の従業員が、同社の漁船「第十六躍進丸」に集まってきました。船倉からかごを次々と引き上げます。かごを覆う氷をかき分けると赤色鮮やかなベニズワイガニ。ズワイガニと違い、ゆでる前から赤いから-「紅」の名前が付いたのも納得です。

 「ベニズワイガニは鮮度が大事。海水混じりの特殊な氷だから、よく冷えて鮮度を保てるんだ」と堀内透代表。この日の水揚げ約5トンは追加の氷をかぶせられて、どんどんトラックの中へ。そのまま十数時間かけて鳥取県境港へ運ばれていきました。

 県内で唯一、ベニズワイガニの水揚げがある沢辺漁港。他県より漁場が近いので、鮮度が良いものを出荷できるのが自慢です。ただ、ほぼ県外向けで、地元ではあまりお目にかかれないレア食材です。

 堀内代表の協力で、ベニズワイガニのメニューを提供しているのが、JR十二湖駅前にある「ぽっぽ茶屋」です。丼は上品な甘さのカニがたっぷり。サーモンやツブ貝など、深浦産の旬の魚介も味わえるぜいたくな一品。ラーメンは塩味のスープに、カニみその濃厚なうまみが加わって絶品です。「地元の人にぜひ味わってほしくて」。堀内代表の熱い思いも体に染み渡りました。

■問い合わせはマルテツ堀内水産 電話080-1672-4775

【平沢一臣町長から】白神が育む  深浦産ベニズワイ
 世界自然遺産・白神山地から注ぐ水が育む深浦沖では、県内唯一となるベニズワイガニ漁が行われ、深浦町で水揚げされています。うまみが凝縮された濃厚な味わいが特徴です。漁を行うマルテツ堀内水産の直売所がある沢辺地区(旧岩崎村)からは、日本海越しに白神山地の山並みを望むことができます。

 9月12日、13日には、歴史や文化、自然とのつながりを体感できる「白神山地フェスティバル」をアオーネ白神十二湖で開催します。白神山地ならではの体験を、ぜひ現地でお楽しみください。

【こちらもチェック】9月12、13日  白神山地フェス
 「白神山地フェスティバル」は9月12、13の両日、深浦町のアオーネ白神十二湖で開かれる。

 人気アーティストの音楽ライブや伝統芸能など、多彩なステージイベントが繰り広げられるほか、青森、秋田両県の白神山地周辺市町村の名産品・グルメ販売などが行われる。問い合わせはアオーネ白神十二湖(電話0173-77-3311)へ。

 両日は同町と秋田県八峰町を舞台に環境スポーツイベント「SEA TO SUMMIT(シートゥーサミット)」も開催される。

水揚げされたばかりのベニズワイガニ=7月下旬、深浦町

カニの身たっぷりのベニズワイガニ丼はサーモンやツブ貝も楽しめる

マルテツ堀内水産の堀内透代表

白神山地フェスのバナー

深浦町

青森
青池に春 輝く水面/深浦・十二湖山開き
青森
寒風に鍛えられ/深浦・千畳敷に氷のカーテン
青森
深浦・北金ケ沢のイチョウ、色づき進む
青森
黄金の輝き 今年も/深浦、大イチョウ点灯式
青森
白神山地の知識問う検定初開催/弘前市など