スコップ片手に眠れる路線 “ほじくり” 秋田内陸線・米内沢駅、廃線跡にファン集結

廃線を覆う草や土を寄せる参加者
 秋田県北秋田市の秋田内陸線・米内沢駅構内に残る廃線を掘り出すイベント「米内沢駅ほじくり隊」が3日行われた。県内外の鉄道ファンら12人が参加し、普段は立ち入ることのできない場所で見学や作業を楽しんだ。

 内陸線を運行する秋田内陸縦貫鉄道が、廃線の利活用や沿線活性化を目的に初めて企画した。米内沢駅構内には国鉄阿仁合線時代に使用され、廃止となった線路が約300メートル残っている。このうち今回は約80メートルの区間を活用した。

 参加者は一帯を見学後、作業を開始。線路は草や土に覆われている所も多く、スコップも使って3時間ほどかけて寄せていった。途中、近くの現在の路線を車両が通ると、参加者は作業の手を止めて写真を撮ったり、手を振ったりしていた。

 東京都から訪れた佐藤そらさん(29)は「ローカル鉄道が好きで内陸線にも乗ってみたいと思っていた。列車が走っていた当時を想像するといろいろなストーリーが思い浮かんでロマンを感じた。鉄道ファンとの交流も楽しめたのでまた参加したい」と語った。

 「ほじくり隊」は今後も開催予定。整備後の廃線を活用したイベントも検討している。

 秋田内陸縦貫鉄道で企画を担当している佐久間幸道さん(57)は「たくさんの人に参加してもらい、線路がよく見えるようになった。今後も皆さんに楽しんでもらいながら、残りの区間もきれいにしていきたい」と話した。

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