情っ張り大太鼓“どんどん”修繕/弘前

大規模修繕が始まり、打面の革が外された状態の「津軽情っ張り大太鼓」

 弘前ねぷたまつりの合同運行で先陣を切る直径3.3メートルの「津軽情っ張り大太鼓」の大規模修繕が20日、青森県弘前市の追手門広場で始まった。28日まで革の張り替えや胴を外側から固定する「タガ」の締め直し、塗装を行う。

 津軽情っ張り大太鼓は、弘前藩3代藩主・津軽信義がお国自慢のために大太鼓を作らせたという伝説に基づき、1970年に製作された。大規模修繕は2007年以来、2度目。今回は市などでつくる「弘前文化保存伝承事業実行委員会」が東日本鉄道文化財団の地方文化事業支援を活用して実施する。同市の塩谷太鼓店と平川市の「おさないの桶や」が作業を担当する。

 20日は、打面の革を外し、タガの締め直し作業に着手。音の響きを良くするため、真ちゅうの板が無数に貼られている太鼓の内部構造があらわになったほか、前回の大規模修繕に参加した人の名前の書き込みなどが確認された。作業を見守っていた市民らは興味深そうに太鼓の内部をのぞき込んだり、写真に収めたりしていた。

 塩谷太鼓店4代目の塩谷一真さんは「胴が劣化しているが、締め直せばまだまだ何十年も使える」と状態を説明。実行委事務局の坂本昇也さんは「弘前の観光資源なので、この先も継承が必要。修繕後はより良い音を奏でられるようになると思う」と期待を込めた。

 作業は見学可能。時間は進捗(しんちょく)状況や天候による。

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