
弘前ねぷたまつりに参加している「弘前ネプタ愛好会」は、まつり前半参加後に正面の鏡絵と、背面の見送り絵・袖絵を張り替え、全く違う姿でまつり後半を迎える珍しい団体だ。同会は若手のねぷた絵師が多数在籍しているため、多くの絵師の作品を見てもらいたいとの思いで手間と費用を惜しまずに行っている。張り替え作業を4日に実施。6日、新たな絵で再出陣する。
同会は2020年、20~30代前半の絵師12人で結成し、22年に初めて合同運行に参加。これまで毎年、絵の張り替えを行ってきた。外崎陸代表(29)によると、毎年張り替えを行っている団体はほかにないという。
前半の1、3日に出陣した本ねぷたは丸山湖白さん(27)が鏡絵「水滸伝(すいこでん) 花和尚(かおしょう)」を、野村雄大さん(29)が見送り絵「鬼神於松(きじんおまつ)」を手がけた。鏡絵は大正・昭和期の絵を意識した懐かしい雰囲気を伝え、背面は生首を抱えた於松が月に照らされた紅葉の中に立っているように見え、美しくも恐ろしい印象を与えていた。
4日、メンバーたちはまつり参加を休み、同市山王町のねぷた小屋で張り替え作業を行った。新たな絵は福士伊織さん(24)が鏡絵「紅葉狩」、鈴木堂藍さん(29)が見送り絵「玉藻前(たまものまえ)」を担当。鏡絵は人物2人のみを描いた、大型ねぷたでは珍しいという構図に、背面はどくろや生首を多数描いたおどろおどろしいものになった。6日と7日に運行される。
外崎代表は「(前半の)土手町運行を見た人はぜひ、前と今の絵を対比して楽しんでほしい。生まれ変わった新鮮さとともに、2日間しか運行されないはかなさも感じてもらえたら」と話した。
同会は2020年、20~30代前半の絵師12人で結成し、22年に初めて合同運行に参加。これまで毎年、絵の張り替えを行ってきた。外崎陸代表(29)によると、毎年張り替えを行っている団体はほかにないという。
前半の1、3日に出陣した本ねぷたは丸山湖白さん(27)が鏡絵「水滸伝(すいこでん) 花和尚(かおしょう)」を、野村雄大さん(29)が見送り絵「鬼神於松(きじんおまつ)」を手がけた。鏡絵は大正・昭和期の絵を意識した懐かしい雰囲気を伝え、背面は生首を抱えた於松が月に照らされた紅葉の中に立っているように見え、美しくも恐ろしい印象を与えていた。
4日、メンバーたちはまつり参加を休み、同市山王町のねぷた小屋で張り替え作業を行った。新たな絵は福士伊織さん(24)が鏡絵「紅葉狩」、鈴木堂藍さん(29)が見送り絵「玉藻前(たまものまえ)」を担当。鏡絵は人物2人のみを描いた、大型ねぷたでは珍しいという構図に、背面はどくろや生首を多数描いたおどろおどろしいものになった。6日と7日に運行される。
外崎代表は「(前半の)土手町運行を見た人はぜひ、前と今の絵を対比して楽しんでほしい。生まれ変わった新鮮さとともに、2日間しか運行されないはかなさも感じてもらえたら」と話した。