本村の獅子5体に増 下田まつりで披露へ

神明宮で行われた獅子の魂入れ

 青森県おいらせ町本村地区に伝わる町無形文化財「本村獅子舞」に新たな獅子が加わり、全部で5体となった。獅子の数が増えるのは「少なくとも50年以上ない」(堤一秀・本村郷土芸能保存会会長)。19日に開幕する下田まつりで、5体そろい踏みの舞を披露する。

 新たな獅子頭は町内の別の地区に住む坂井田紀夫さん(81)が制作した。長年、趣味で神楽の装飾などを手がけており、年明けに他の獅子頭の修理を頼まれたついでに、新たに一つ作って寄贈した。

 坂井田さんの獅子頭は他4体と同じ黒塗り。赤く縁取られたまなじりが上がり、りりしい表情の中にどこか愛嬌(あいきょう)を感じさせる。

 地域住民約30人が7日集まり、神明宮の社殿で新たな獅子の「魂入れ」が行われた。

 笛と手びらがね、太鼓の拍子に合わせ、田中晄汰さん(下田中3年)と蛯名義輝さん(三本木農業恵拓高2年)が獅子を操る。体を大きく上下させながら、同じリズムで歯をカチカチとかみ合わせる動きを繰り返した。

 見学した坂井田さんは「自分で作った獅子頭で舞ってもらうのはうれしい」。堤会長は「坂井田さんの獅子頭は、他4体の良い所が混ざった表情になっている。舞い手の後継者育成をより頑張っていく」と話した。

 下田まつりは20日のお通り、21日のお還(かえ)りで山車の合同運行を行い、本村獅子舞も披露される。いずれも青い森鉄道下田駅前周辺で。

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