「角館のお祭り」開幕、かけ声響かせ曳山出発 18丁内参加、9日まで

角館神明社に向かう若衆
 「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている「角館祭りのやま行事(角館のお祭り)」が7日、秋田県仙北市角館町で始まった。武者や歌舞伎の人形を載せた全18丁内の曳山(ひきやま)が運行され、若衆らの威勢の良いかけ声とともに出陣した。9日まで。

 角館のお祭りは角館神明社と成就院薬師堂の祭典に合わせて開催される行事。激しいやまぶっつけと情緒豊かな飾山囃子(おやまばやし)で知られる。

 神明社の当日祭と宵宮祭が行われた7日は、午後4時ののろしを合図に、曳山が各丁内を出発。若衆は「オイサー」のかけ声を響かせ、神明社を目指した。「駅通り若者」で正責任者を務める茂木真人さん(47)は「丁内の皆さまの支援協力をいただいて、こうしてお祭りの日を迎えられた。先輩から代々受け継がれてきた白いたすきに恥じない引き回しをしたい」と話した。

 祭りの実行委員長を務める田口知明市長は「大雨の被害に遭った上桧木内、桧木内は復旧の途中だが、お祭りの熱気や元気が届き1日でも早く日常が戻ってきてほしい」と語った。

 8日は午前10時から武家屋敷通りで佐竹北家上覧、午後4時から薬師堂参拝、午後3時~9時半に町中心部の8カ所で観光やまぶっつけを行う。9日は曳山同士が鉢合わせした際の進行を巡る交渉や、交渉が決裂した場合のやまぶっつけが繰り広げられる。

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