訪日客、イタコに興味 チェコの12人「口寄せ」体験/八戸

中村さん(右)に口寄せを依頼、通訳(左手前)を通じて内容をノートに書きながら手を合わせるチェコ人

 チェコ共和国の12人が8月27日、青森県八戸市のイタコ・中村タケさん(93)のもとを訪れた。死者の霊を呼び寄せるといわれる「口寄せ」を体験したり様子を見学、日本のイタコ文化に触れた。

 交代で約6時間半にわたり、口寄せが行われた。母を呼び寄せたピーター・チェルナさんは「中村さんのことを以前から知っていたかのように身近に感じる」と話した。映像作家のポーラ・ドゥラホーノスカさんは「自分の知る限り、チェコでは先祖と話せる人はおらず、興味深い。神秘的な体験と日本の伝統的、霊的技法を映像に記録したい」と語った。

 メンバーにイタコの歴史を伝えた県いたこ巫技(かんなぎ)伝承保存協会会長の江刺家均さん(75)=八戸市=は「イタコ文化に接したいという外国人は増加傾向。フランス、英国、ドイツ、米国などから1~3人で来ることはあるが、チェコからは初めてで、10人以上は珍しい。ウクライナ戦争を受けた不安の高まりも背景にあるのかもしれない」と話した。

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