平川の老舗「ももさわ」のお菓子 「食べにおいでよ!」第12回


 今回は明治45年創業、平川市の老舗菓子店「甘泉堂ももさわ菓子舗」へ。地元の桃やリンゴなどを使った多彩な和菓子、洋菓子で親しまれる名店です。

 まずは看板商品「わさもどら」から。「私にもちょうだい」を意味する津軽弁で、おいしいお菓子には目がない感じが伝わるばかりか、どら焼きの「どら」までかかるネーミングの妙。しっとりとした皮に上品な甘さのあんこが合わさり、看板に偽りなしです。

 次いで「青ポム」は、リンゴをかたどったクロワッサン生地に、自家製シロップで煮た県産リンゴとこだわりのカスタードクリームを入れた新商品。4代目の現店主・百澤孝久さんに続く5代目の快さん(29)が手がけた。

 「1番人気は父が開発したわさもどらで、青ポムも好評です。父が和菓子、自分が洋菓子と、うちは代々、和と洋交互に職人になっているので、どっちも地元に愛されるももさわとして、もっとたくさんの人に知ってもらえたらと思います」

 東京での修業から一昨年帰郷した快さんは早速、地元高校生とのコラボ商品を生み出すなど、新たな風を吹かせている。

 ザクザク食感の生地に、しつこさ無縁のカスタードと果汁を閉じ込めたかのような煮リンゴ。青ポムも新鮮でした。

■問い合わせは「甘泉堂ももさわ菓子舗」(第1水曜定休、電話0172-44-2015)

【長尾忠行市長から】名産りんごや桃 お菓子も魅力
 りんご農家の方が心を込めて育てたりんごは、職人の技により、おいしいお菓子になりました。平川市には名産のりんごや桃を使った魅力的なお菓子がたくさんあります。

 また、8月30日、31日に開催される「ひらかわフェスタ2025」では、桃などの旬の農産物やお菓子、加工品、工芸品など平川市名産品が大集合します。ステージショーやひらカメレースなどの催し物も盛りだくさんでお楽しみいただけます。ぜひ、お越しください。

【さらにチェック】30、31日 地場産品集合のフェスタ
 平川市の地場産品を一堂に集めた「ひらかわフェスタ2025」が8月30、31の両日、ひらかドームで開催される。午前9時から午後3時まで。

 名産「津軽の桃」をはじめ、友好親善都市南九州市のさつまいもなど農産物から、加工品、工芸品など勢ぞろいするほか、飲食ブースを含め計51店舗が出店予定。人気の「米粉ピーチパイ」「ひらかわライスカレー」も販売する。

 30日・りんご娘のライブ&トークショーなどステージメニューも多彩。問い合わせは市経済部農林課(電話0172-44-1111)。

リンゴの形のクロワッサン生地に県産リンゴと特製カスタードを挟んだ新商品「青ポム」と看板商品「わさもどら」=7月下旬、平川市の「甘泉堂ももさわ菓子舗」

ももさわ5代目の百澤快さん

長尾忠行市長

「ひらかわフェスタ2025」詳細は市ホームページへ

平川市

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