ハスの花、盛美園 ゼリーに/平川「きりんの里」利用者、職員、弘大生が開発

蓮の花ゼリー(左)と盛美園ぜりー

 青森県平川市の就労継続支援B型事業所「きりんの里」(小林幸一代表)がこの夏、同事業所でインターンシップを行った弘前大学の学生と一緒に、同市にある猿賀公園の名物ハスの花をイメージした「蓮(はす)の花ゼリー」を開発した。事業所の利用者が職員と今春完成させた「盛美園ぜりー」と合わせて地域のイベントで販売し、同市の観光スポットのPRに一役買っている。

 蓮の花ゼリーは市の名産である桃の使用にこだわり、桃味の乳酸菌飲料とシロップを使った白とピンクのゼリーの上には缶詰の桃をトッピング。味は試行錯誤を重ね、レモン果汁を加えて万人受けする爽やかな甘みに仕上げた。盛美園ぜりーは、メロン味の寒天やブルーハワイシロップによる緑、青、白の色合いで盛美園の特徴的な屋根や美しい自然を表現している。

 盛美園で清掃業務に当たる利用者の「庭園の色がきれい」という何げない一言から、同事業所のゼリーづくりが今年始まった。7月下旬から受け入れたインターン生と共同で商品を開発することが決まり、学生たちが蓮の花ゼリーを企画。パッケージには利用者の工藤久美子さん(51)が描いたハスに乗ったキリンのイラストを採用し、8月末のひらかわフェスタで100個を完売した。

 利用者と学生の各3人がこのほど市役所に長尾忠行市長を訪ね、蓮の花ゼリーの完成を報告。利用者の工藤孝太郎さん(23)は「作る時に何度も分量を間違えてしまったけど、大学生の皆さんが優しく教えてくれたのでめげずに頑張れた。ゼリーのおいしさを世界中に広めたい」と話した。同大人文社会科学部3年の工藤結香さん(20)は「色合いにもこだわり、平川らしさを感じてもらえる仕上がりになった。私たちの挑戦や学びの成果でもあるので、ぜひ食べてほしい」とアピールした。

蓮の花ゼリーを完成させた「きりんの里」関係者や弘大のインターン生

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