男鹿のナマハゲは「鬼」ではなく… 伝導士試験に80人挑戦

 男鹿のナマハゲについて正しく理解し、秋田県内外に魅力を発信する「ナマハゲ伝導士」の認定試験が7日、男鹿市北浦湯本のセイコーグランドホテルを主会場に行われた。県内外の約80人が、大みそかに実施される来訪神行事の歴史や継承などを問う試験に挑んだ。

 参加者は試験前に、なまはげ館と男鹿真山伝承館を視察。なまはげ館では解説員が「ナマハゲは山の神の化身などとして、災いを払ってくれる。子どもを泣かせることが目的ではない」などと説明した。

 伝承館では大みそかの晩に行われる行事を関係者が再現するのを見学。ホテルに戻り、講義を受けた後に、1時間の筆記試験に臨んだ。

 横浜市の会社役員伊藤淳悟さんは友人に誘われて参加。「ナマハゲは、節分同様に鬼というイメージだったが、違うと知りびっくりした。地方の大事な行事だと思うので、その魅力をしっかり伝えたい」と語った。

 認定試験は観光関係者らでつくる「ナマハゲ伝導士推進委員会」がご当地検定として2004年から毎年実施。これまでに1783人が合格した。伝導士に認定されると、なまはげ館、男鹿真山伝承館の入館や、男鹿温泉交流会館五風でのなまはげ太鼓の観覧が無料になるといった特典がある。

 受験機会拡大のため、本年度は試験を2回行うため、3月にも実施する。3月受験の申し込みは1月5日から。

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