津軽産ブドウのワイン 最高賞を再び受賞

園地でワイン用ブドウ「ピノ・ノワール」の状態を確認する太田さん=4日、弘前市百沢

 津軽産ブドウを使いサントリーが醸造したワイン「SUNTORY FROM FARM 津軽シャルドネ&ピノ・ノワール スパークリング2021」が、今年の日本ワインコンクールでスパークリング部門の金賞と最高賞を受賞した。同ブランドのダブル受賞は2023年に続き2回目。全国的な賞で高い評価を受け、地元関係者が自信を深めている。

 弘前市とつがる弘前農協、サントリーの3者は20年、ワイン用ブドウの安定生産と生産拡大に向け協定を締結。今年は市内の8人が栽培を手がける。同市百沢で約40年間栽培を続ける太田勇藏さん(76)も契約農家の一人で、前回受賞したワインのブドウも生産した。

 自宅前の園地で4日、「2回目の受賞で本当のスタートを切った思い。世界のトップクラスと肩を並べたい」と語った太田さん。栽培指導に当たる同社日本ワイン生産部の渡辺直樹さん(60)も「開花期の6月中旬は天候が安定、お盆過ぎからの寒暖差が大きくて香りが豊かになる。トータルでポテンシャルのある産地」と期待を寄せた。

 このほか津軽産ブドウを使ったワインの中から、19年産がスパークリング部門で、24年産が欧州系品種白部門で銅賞に選ばれた。3種のワインは5日から、同社ECサイトで販売を開始する。

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