
青森県十和田市の十和田奥入瀬観光機構は今月、市内の観光名所だけでなく街中の何げない日常を発信するプロジェクト「飾らない十和田」を始めた。観光客はもちろん、市民にも十和田の良さに気付いてもらうことが狙い。第1弾として16種類のポスターを制作。同機構の河津拓郎さん(38)は「着飾るのではなく、ありのままの十和田を盛り上げようという人が増えてほしい」と意図を語る。
奥入瀬渓流や官庁街通りの桜といった十和田市ならではの風景とは視点を変えたポスターを制作したい-と考えていた同機構は今年2月、市内で書店を営み、編集者でもある長嶺李砂さん(41)に相談。長嶺さんも「ポスターを作るだけで終わらず、十和田のファンになってもらい、この先につながる継続的なプロジェクトにしたい」と賛同し、プロデューサー・編集者として携わることになった。
昨年、東京都から故郷の同市にUターンした長嶺さんは、県外に出たことで十和田市の新たな魅力が見え、「内と外」双方の視点を持つことが大事だと感じたという。そこで知人のクリエーティブディレクターら都内在住の3人もチームに加えた。
ポスターは5月中旬、市中心部の飲食店やスナックで撮影。「まちは人がつくっている」というチームの考えに基づき、16種類のうち10種類は店主らをモデルに、普段通りの表情を捉えることを意識した。碁盤目状の市中心部の形状などを表現したシンボルマーク、写真に合わせた一文を添え、ポスター自体のデザインはシンプルにした。
ポスターは現在、市内に加え、県内各地や仙台駅と東京駅のバス待合所などに掲出。長嶺さんの書店では、ポスターに目を留めた70代ほどの地元の男性から「視点が違ってかっこいいね」と声をかけてもらったという。
「街の人に『分かってるね、いいね』と思ってもらえるものを作りたかった」と長嶺さん。同機構の梅田花南恵さん(30)は「自分の街には何もない-と市民に思ってほしくない。十和田は捨てたもんじゃないよ、と伝えたい」と語る。今冬には新たなポスターの撮影を行う予定だ。
同機構は27日~8月3日、市地域交流センター「とわふる」で「飾らない十和田を飾る展」を開催。16種のポスター全てを展示する。また、インスタグラム連動型のキャンペーンも27日からスタートする。
奥入瀬渓流や官庁街通りの桜といった十和田市ならではの風景とは視点を変えたポスターを制作したい-と考えていた同機構は今年2月、市内で書店を営み、編集者でもある長嶺李砂さん(41)に相談。長嶺さんも「ポスターを作るだけで終わらず、十和田のファンになってもらい、この先につながる継続的なプロジェクトにしたい」と賛同し、プロデューサー・編集者として携わることになった。
昨年、東京都から故郷の同市にUターンした長嶺さんは、県外に出たことで十和田市の新たな魅力が見え、「内と外」双方の視点を持つことが大事だと感じたという。そこで知人のクリエーティブディレクターら都内在住の3人もチームに加えた。
ポスターは5月中旬、市中心部の飲食店やスナックで撮影。「まちは人がつくっている」というチームの考えに基づき、16種類のうち10種類は店主らをモデルに、普段通りの表情を捉えることを意識した。碁盤目状の市中心部の形状などを表現したシンボルマーク、写真に合わせた一文を添え、ポスター自体のデザインはシンプルにした。
ポスターは現在、市内に加え、県内各地や仙台駅と東京駅のバス待合所などに掲出。長嶺さんの書店では、ポスターに目を留めた70代ほどの地元の男性から「視点が違ってかっこいいね」と声をかけてもらったという。
「街の人に『分かってるね、いいね』と思ってもらえるものを作りたかった」と長嶺さん。同機構の梅田花南恵さん(30)は「自分の街には何もない-と市民に思ってほしくない。十和田は捨てたもんじゃないよ、と伝えたい」と語る。今冬には新たなポスターの撮影を行う予定だ。
同機構は27日~8月3日、市地域交流センター「とわふる」で「飾らない十和田を飾る展」を開催。16種のポスター全てを展示する。また、インスタグラム連動型のキャンペーンも27日からスタートする。
