
昨年9月に創業の地・青森県板柳町で酒造りを再開した竹浪酒造店で、代表銘柄「七郎兵衛」の純米生原酒と純米濁り酒が完成した。再出発して初の出荷を16日に迎え、直接取引がある県内外の小売店に並ぶ予定。7月には同社として初めて「蔵開き」を行う予定で、17代目蔵元・杜氏(とうじ)の竹浪令晃(よしあき)さん(52)は「やっとここまで来られた」と達成感をにじませながら、「たくさんの人に楽しんでほしい」と期待を寄せている。
完成した七郎兵衛は「岩木正宗」と並ぶ同社の看板商品。新酒の味は「しっかり発酵させた超辛口」(竹浪さん)という。アルコール度数20度と高めで、竹浪さんは荒々しい味わいだが徐々に丸みが戻る-と評している。
同社は、江戸時代初期の1645(正保2)年に創業。現存する県内最古の酒蔵だった旧会社は約370年余り板柳町で酒造りを営んだが、2020年3月に破産。つがる市稲垣町の長内酒造店の酒蔵を借りて新会社を設立し、事業を引き継いだ。
その後、故郷の水や慣れ親しんだ環境を求め、板柳町に戻ることを決断。酒蔵の改修と並行して、今年2月から作業を進めた。
7月12日に開かれる蔵開きでは、来場者に蔵見学と試飲を楽しんでもらう。竹浪さんは「今年の新酒を出すことができ、蔵もきれいになったのでお披露目することになった」と明かす。自分たちのお酒は温めてこそ本領を発揮する-との自負があり、「(試飲を通じ)かん酒の良さを知ってもらいたい」と力を込める。
今後の展望については「熟成かん酒は竹浪の芯。そこを外さない一方で、例えばリキュールを竹浪酒造が造ったらどうなるか、そういった酒造りの幅を持っていきたい」と語った。
完成した七郎兵衛は「岩木正宗」と並ぶ同社の看板商品。新酒の味は「しっかり発酵させた超辛口」(竹浪さん)という。アルコール度数20度と高めで、竹浪さんは荒々しい味わいだが徐々に丸みが戻る-と評している。
同社は、江戸時代初期の1645(正保2)年に創業。現存する県内最古の酒蔵だった旧会社は約370年余り板柳町で酒造りを営んだが、2020年3月に破産。つがる市稲垣町の長内酒造店の酒蔵を借りて新会社を設立し、事業を引き継いだ。
その後、故郷の水や慣れ親しんだ環境を求め、板柳町に戻ることを決断。酒蔵の改修と並行して、今年2月から作業を進めた。
7月12日に開かれる蔵開きでは、来場者に蔵見学と試飲を楽しんでもらう。竹浪さんは「今年の新酒を出すことができ、蔵もきれいになったのでお披露目することになった」と明かす。自分たちのお酒は温めてこそ本領を発揮する-との自負があり、「(試飲を通じ)かん酒の良さを知ってもらいたい」と力を込める。
今後の展望については「熟成かん酒は竹浪の芯。そこを外さない一方で、例えばリキュールを竹浪酒造が造ったらどうなるか、そういった酒造りの幅を持っていきたい」と語った。