秋田駒ケ岳で山開き 愛好者が新緑や残雪の景色楽しむ

山頂を目指す参加者。後方に見えるのは阿弥陀池
 秋田県仙北市の秋田駒ケ岳(1637メートル)の山開きが1日行われ、関係者がシーズン中の無事故を祈願した。記念登山では、秋田、岩手両県の登山愛好者ら約120人が新緑や残雪を楽しみながら山頂を目指した。

 8合目で神事と式典が行われ、田沢湖・角館観光協会の鬼川芳典副会長が「登山を通じ、たくさんの人たちに交流を深めてほしい」とあいさつ。午前10時半ごろに約80人が記念登山に出発した。

 阿弥陀(あみだ)池を経由するコースを1時間半ほどかけて歩き、男岳(1623メートル)の山頂で岩手県の国見温泉側から登った一行約40人と合流。仙北市の登山愛好者でつくる南八幡平山岳会会員の佐々木伸宏さん(67)と雫石町山岳協会顧問の三浦明夫さん(80)がピッケルを交換し登頂を祝った。

 この日は途中から雨が降り始め、男岳山頂付近は霧に覆われていたが、参加者は記念撮影したり、高山植物の花々を写真に収めたりと、思い思いに楽しんでいた。

 南八幡平山岳会会員の辻文子さん(67)は「雨に見舞われたが、途中までは新緑に光が当たりきれいだった。登山は気持ちいい」と満足げに話した。

 秋田駒ケ岳の環境保全や美化に取り組む「八幡平を美しくする会南八幡平支部」副支部長の菅原俊昭さん(73)によると、今年は雪解けが早く、登山道では20種類の花が確認された。見頃を迎えるのは今月中旬から来月いっぱいまでの見込み。

県道駒ケ岳線でマイカー規制始まる
 秋田駒ケ岳の8合目に通じる県道駒ケ岳線(約6・2キロ)で1日から、マイカーの乗り入れ規制が始まった。

 規制時間は午前5時半~午後5時半(10月は午前6時~午後4時半)。10月20日までの土日・祝日のほか、今月21日~8月15日は平日も対象。バスやタクシー、一部の許可車両などを除き、自転車を含む全車両が通行できない。規制実施日は田沢湖高原の「アルパこまくさ」と、8合目を結ぶ路線バスが運行される。

 規制は環境省や秋田森林管理署、県、市、仙北署などでつくる秋田駒ケ岳登山利用適正化協議会(田口知明会長)が、環境保全や利用者の安全確保などを目的に実施している。

 問い合わせは市田沢湖観光情報センター「フォレイク」TEL0187・43・2111

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