大寒 寒さ緩む/青森・酸ケ湯で凍み豆腐作り


 1年で最も寒さが厳しいとされる大寒の20日、青森県内は冬型が弱まったため、前日に続き気温が上がった。青森地方気象台によると、各地の最高気温は、八戸10.4度、三戸9.6度、三沢と十和田9.4度、青森と弘前7.3度など、3月中旬~4月上旬並みの暖かさとなった。

 同日、八甲田の酸ケ湯温泉(青森市、標高925メートル)では厳冬期の風物詩・凍(し)み豆腐作りが行われた。作業が始まった午前9時ごろは気温氷点下0.4度と例年より高めで、時折青空がのぞいた。

 この日は体験会と試食会が行われ、防寒着姿の宿泊客らが従業員たちと共に駐車場に設置した干し場で作業を行った。ゴム手袋を着けた参加者らは、豆腐のパック容器にナイフで水分を切るための切れ込みを入れ、一つ一つワイヤにかけ1400丁の豆腐をつるした。豆腐は一晩外気にさらしてうまみを凝縮させる。同温泉営業企画室の内本匡史さんは「きょうはあまり寒くはなかったが、夜はしっかり冷え込むので、おいしくなるのを期待している」と話した。

 酸ケ湯凍み豆腐は、湯葉のような味わいが特徴。2月1日から同温泉売店などで1個360円で販売する。

豆腐をパック容器ごとつるしていく凍み豆腐作り=20日午前、青森市の酸ケ湯温泉

青森市

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