白神山地の新シンボル 鮮やかに色づく

紅葉が見ごろを迎えている樹齢約300年の「白神いざないツリー」=29日午前、西目屋村

 高気圧に覆われた青森県内は29日、ほぼ全域で晴れ間が広がる穏やかな一日となった。朝晩の冷え込みで標高の低い山麓付近でも徐々に木々の葉が鮮やかさを増し、訪れる人たちの目を楽しませている。

 白神山地(西目屋村)のアクアグリーンビレッジANMON周辺は紅葉が見ごろを迎えており、団体客などが訪れていた。津軽峠付近の「ぶな巨木ふれあいの径(みち)」では、ブナの大木が黄色やオレンジに色づき、今年から新しいシンボルツリーとなった樹齢約300年の「白神いざないツリー」に日が差し込むと、頭上に広がる葉は輝いて見えた。

 近くのブナ林ではこの日、伊藤園弘前支店の従業員らが植樹を行った。作業後に新しいシンボルツリーを見学した渋谷栄人(えいど)さん(41)は「想像以上に大きな木で紅葉もきれい。きょう植えた苗木も同じくらいまで育ってくれれば」と見上げた。

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