西目屋の白神ジビエ 「食べにおいでよ!」第23回


 <本製品は鳥獣害対策で捕獲したツキノワグマを使用しています>
 <白神山地の目屋マタギは「山の神からの授かりもの」として大切にいただいてきました。西目屋村では目屋マタギの精神を継承し、くま肉等を活用した新しい観光資源の創出に取り組んでいます>

 西目屋村のブナの里白神公社が3年前に商品化した「白神ジビエ」のレトルト商品「クマカレー」「クマ丼」のパッケージには冒頭のように記されている。今年登場した「クマシチュー」もしかり。土地に根差したマタギ文化と、食肉加工の熟成・調理の技が相まって、今や道の駅津軽白神の人気商品となっている。

 2001年から食品加工と研究に携わってきた事務局長の角田克彦さん(49)は「観光施設を運営するわれわれにとって、地元産の肉を提供することは悲願だった」と語る。

 クマ肉は何度も煮てアクを取り、硬さや臭みとは無縁。やわらかいのに力強い味わいで、西目屋産リンゴジュースとスパイスを加えたカレーは自信作という。

 「クマの出没が増えて騒ぎになっていますが、われわれは捕獲されたものを有効活用するだけ。白神山地という一番太い観光資源に並ぶくらい、ジビエを食の観光資源の柱に育てていきたい」

■問い合わせは道の駅津軽白神(電話0172-85-2855)

【桑田豊昭村長から】ジビエ工房白神で熟成加工
 西目屋村では、農作物に被害を及ぼしているクマを箱わなで捕獲し、捕獲したクマはジビエ工房白神にて熟成・加工しています。

 加工したクマ肉はお土産品として「白神クマ丼」「白神クマカレー」と、今年から新たに販売を開始した「白神クマシチュー」の3品を販売しており、中でも「白神クマカレー」は数種類の香辛料と村産のリンゴジュースをブレンドし、そこに熟成させたクマ肉を使用したスパイシーな味わいで人気商品となっております。

 西目屋村にお越しの際は、ぜひ白神ジビエ商品をお買い求めください。

【さらにチェック】「熊そば」「熊丼」 温泉宿では焼き肉も
 道の駅津軽白神では「クマカレー」などお土産品以外にも、レストラン「森のドア」でクマ肉を使った「熊そば」「熊丼」(各1500円)をそれぞれ1日10食限定で提供している。

 お土産品の商品展開ではチョリソーウインナー、スモークハム、ジャーキー、炊き込みご飯の素と拡大させていく予定という。


 また、道の駅近くの温泉宿「ブナの里 白神館」では<白神の恵み ジビエ御膳プラン>を用意。宿泊者限定で鍋物や焼き肉「くま串」を味わうことができる。

白神ジビエのお土産商品のうち一番人気の「クマカレー」1200円。ほかに「クマ丼の具」1200円、「クマシチュー」1980円と展開=9月下旬、西目屋村の道の駅津軽白神

ブナの里白神公社事務局長の角田克彦さん

桑田豊昭村長

道の駅津軽白神

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