「八戸サバ缶バー」再出発

ノルウェー産サバを使い、パッケージも一新した八戸サバ缶バー

 青森県八戸市の水産加工会社「マルヌシ」(地主裕太代表取締役社長)は今秋、八戸前沖で取れたサバを使った缶詰商品「八戸サバ缶バー」をリニューアルして発売した。近年の八戸前沖サバの不漁を受け、原料をノルウェー産タイセイヨウサバに切り替えた。パッケージも従来のラベルタイプから高級感のある箱タイプに変更し、新たな八戸土産として再出発を切った。

 八戸サバ缶バーは2018年3月、八戸港などで水揚げされるサバが小型化する中、小型のサバに付加価値を付けることで八戸の水産業界を明るくしようと開発。「世界の料理とのコラボレーション」をテーマにシリーズ化し、アヒージョ、ハバネロ、トムヤムクンなど7種類を展開した。18年度の優良ふるさと食品中央コンクールの新製品開発部門で、最高賞の農林水産大臣賞を受賞している。

 近年は八戸港へのサバの水揚げ量が激減し、22年10月を最後に製造がストップ。販売休止も検討したが、消費者から販売継続を求める声が寄せられ、リニューアルすることになった。今回の味付けは津軽海峡の塩、ゆずこしょう、グリーンカレー、アヒージョの4種類。ノルウェー産サバは日本のサバより脂が乗っているため、調味料もこれまでの缶詰の味と変わらないように調合し直した。

 同社の開発担当者は「また一から八戸のお土産として育てていきたい。味のバリエーションも増やしていく」と話した。

 希望小売価格は1缶170グラム入り500円(税込み)。八戸市の八戸駅東西自由通路「ぐるっと遊 八戸駅店」など県内の土産店や同市の「浜市場みなとっと」で販売している。

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