
青森県八戸市の八戸クリニック街かどミュージアムで、秋期展「近代美人木版画展 ものがたりの女性たち」が開かれている。明治中期から大正初期にかけて近代小説や文芸雑誌に挟み込まれた「木版口絵」を中心に、118点を展示。女性の切なくも華やかな表情やしぐさを捉えた作品が、来場者の目を楽しませている。
木版口絵は本を開いた時に最初に目にするもので、物語の時代設定や主人公のイメージを左右するとされる。当時は「口絵のない小説は売れない」とも言われ、泉鏡花、幸田露伴、尾崎紅葉らの小説に、絵師の水野年方、鏑木清方、富岡永洗らが腕を振るった口絵が添えられた。
会場には女性が登場する木版口絵をはじめ、幕末の浮世絵師歌川国貞が手がけた「源氏絵物語」、同展のために三沢市在住のイラストレーター齋藤さち子さんが描いた大作「次元の庭」を展示。またアンティーク着物を扱う階上町の「blanche(ぶらんしゅ)」の吉田紀苑(きえん)さんの協力で、源氏物語の絵柄をあしらった大正-昭和初期の着物を紹介している。
小倉学館長・学芸員は「木版口絵というジャンルや、物語の世界を堪能してほしい」と話した。小倉館長は20日午後1時半から八戸市総合福祉会館で開かれる「市民のための歴史講座」で、展示に関する内容の講演を行う。
秋期展は11月10日まで。月、火曜日休館(祝日は開館)。問い合わせは同館(電話0178-32-7737)へ。
木版口絵は本を開いた時に最初に目にするもので、物語の時代設定や主人公のイメージを左右するとされる。当時は「口絵のない小説は売れない」とも言われ、泉鏡花、幸田露伴、尾崎紅葉らの小説に、絵師の水野年方、鏑木清方、富岡永洗らが腕を振るった口絵が添えられた。
会場には女性が登場する木版口絵をはじめ、幕末の浮世絵師歌川国貞が手がけた「源氏絵物語」、同展のために三沢市在住のイラストレーター齋藤さち子さんが描いた大作「次元の庭」を展示。またアンティーク着物を扱う階上町の「blanche(ぶらんしゅ)」の吉田紀苑(きえん)さんの協力で、源氏物語の絵柄をあしらった大正-昭和初期の着物を紹介している。
小倉学館長・学芸員は「木版口絵というジャンルや、物語の世界を堪能してほしい」と話した。小倉館長は20日午後1時半から八戸市総合福祉会館で開かれる「市民のための歴史講座」で、展示に関する内容の講演を行う。
秋期展は11月10日まで。月、火曜日休館(祝日は開館)。問い合わせは同館(電話0178-32-7737)へ。
