伊勢堂岱遺跡の魅力、英語で発信 中高生ガイド、本番控え研修

ALT(左)を前に英語で伊勢堂岱遺跡の説明をするジュニアボランティアガイドの子どもたち
 世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する秋田県北秋田市脇神の伊勢堂岱遺跡で、来月3日からジュニアボランティアガイドを務める子どもたちが事前研修に励んでいる。28、29日は市内で中高生を対象にした英語ガイド研修が行われ、参加した生徒が訪日客役の外国語指導助手(ALT)を前に、遺跡の特徴や縄文文化の魅力を英語で説明した。

 英語ガイド研修は、ガイドの英語コミュニケーション能力と対応力の向上を目的に毎年行っている。今回は両日で延べ12人が参加。市内でフリーの英会話講師を務める三浦美由紀さんが指導し、初日の28日に市民ふれあいプラザ・コムコムで、英語によるレクリエーションと遺跡の広告作りを体験した。

 最終日の29日は伊勢堂岱縄文館で、ガイドがパネルや土器などを前にALTを案内。資料を手に展示内容を説明し、ALTが「ジェスチャーは大きすぎるくらいでいい」「説明に夢中になって、パネルの写真を隠さないように」などとアドバイスした。終了後、縄文館の中嶋俊彦館長から全員に修了証が手渡された。

 初参加の中川心紡(しほ)さん(鷹巣中2年)は「英語は苦手だったけど、やってみると案外伝わって見方が変わった」と話した。縄文文化に興味を持ち、小学5年生の時からガイドに参加しているという佐藤暖胡(はるこ)さん(同)は「英語研修は今回で2回目で、会話が通じると楽しい。いろんな人に遺跡の素晴らしさを伝えたい」と語った。

 来月のジュニアボランティアガイドには、市内外から小4~高3の44人が登録。8月3、4、10~15、17、18の10日間に実施する。午前10時~正午と午後1~3時(最終出発2時ごろ)に、遺跡や縄文館を訪れた人たちを案内する。問い合わせは縄文館TEL0186・84・8710(午前9時~午後5時、月曜休館)

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