30日に開幕する黒石ねぷた祭りで、青森県黒石市の三嶋ねぷた愛好会が、デジタル技術を駆使して骨組みを作った前ねぷたをお披露目する。扇形を3Dでデザインし、自動工作機械で加工した木製パーツを用いた組み立て式の骨組みで、制作や運搬、保管がより容易になるという。開発した「デジファブねぷたの会」代表の大平啓太さん(36)=黒石市=は「祭りの盛り上げや青森県のPRに一役買いたい」と力を込める。
アイデアをデジタルデータに起こし、ものづくりを行う「デジタルファブリケーション」の技術を活用した。大平さんらによると、扇ねぷたの骨組みは多くが鉄製で製造・入手が難しく、新たにねぷたを制作する際の障壁となっていた。
同愛好会の前ねぷたの老朽化を機に、大平さんは「デジファブねぷた」を企画。3Dデータの作成は、デジファブの実践者で知人の熊谷海斗さん(宮城県在住)に依頼した。熊谷さんも祭りで動く山車を作るのは初めてで「内部に光源を設置することを考慮してデザインした」と話す。
今回の骨組みは高さ、幅とも約2メートル、重さは約25キロ。構造用合板を切り出したパーツはワンボックス車1台で運搬可能で、1人でも10~15分ほどで組み立てられる。
組み立て作業を見守った同愛好会の加藤人士副会長(34)=黒石市=は「骨組みの保管場所の確保に悩む団体もある中で可能性を感じる。まずは今年、前ねぷたを運行してみて使い勝手や耐久性を確かめたい」と話した。
大平さんは「祭りや地域を盛り上げようと頑張っている人たちと協力したい。大きさは調整可能なので県外の物産展などでも活躍できると思う」と語った。
前ねぷたの鏡絵は地域の子どもたちが手がけた。祭り期間中、合同運行に出陣する。
アイデアをデジタルデータに起こし、ものづくりを行う「デジタルファブリケーション」の技術を活用した。大平さんらによると、扇ねぷたの骨組みは多くが鉄製で製造・入手が難しく、新たにねぷたを制作する際の障壁となっていた。
同愛好会の前ねぷたの老朽化を機に、大平さんは「デジファブねぷた」を企画。3Dデータの作成は、デジファブの実践者で知人の熊谷海斗さん(宮城県在住)に依頼した。熊谷さんも祭りで動く山車を作るのは初めてで「内部に光源を設置することを考慮してデザインした」と話す。
今回の骨組みは高さ、幅とも約2メートル、重さは約25キロ。構造用合板を切り出したパーツはワンボックス車1台で運搬可能で、1人でも10~15分ほどで組み立てられる。
組み立て作業を見守った同愛好会の加藤人士副会長(34)=黒石市=は「骨組みの保管場所の確保に悩む団体もある中で可能性を感じる。まずは今年、前ねぷたを運行してみて使い勝手や耐久性を確かめたい」と話した。
大平さんは「祭りや地域を盛り上げようと頑張っている人たちと協力したい。大きさは調整可能なので県外の物産展などでも活躍できると思う」と語った。
前ねぷたの鏡絵は地域の子どもたちが手がけた。祭り期間中、合同運行に出陣する。