市民劇「柴五郎」 参加者23人が決意/むつ

10月の上演に向け心を一つにした出演者、裏方ら

 会津藩士の子として生まれ、田名部(現在の青森県むつ市)で少年時代を過ごし、陸軍大将となった柴五郎(1860~1945年)を題材にした市民劇「世界を一つに~柴五郎の生涯~」の参加者23人が決定し、15日、同市の下北文化会館で決起集会が開かれた。10月20日の上演に向け、参加者は「協力していい作品を作ろう」と心を一つにした。

 市民劇は、むつ青年会議所(藤井翔太理事長)の創立65周年記念事業として企画。劇団わらび座(秋田県仙北市)の栗城宏さんがオリジナルの脚本を書き、演出も担当する。

 2部構成のミュージカルで、1部は柴五郎が田名部で過ごした1年間の物語、2部は、清国駐在武官となった柴が義和団事件で居留民保護に尽力したエピソードを中心に、平和への決意を描く。市民からの公募で決まった参加者は小中高生を中心に7歳~60代で、出演者が16人、小道具制作などを担当する裏方が7人。

 15日は決起集会に先立ち、栗城さんの指導の下、演技の練習を行った。栗城さんが「この場面は感情をがらっと変えた方がいい」「生き生きと、エネルギーを感じるような話し方で」などと指摘すると、出演者は、感情の表し方や声の高さを工夫しながら何度もせりふと動きを練習していた。

 決起集会では「この仲間たちとできる幸せを下北の皆さんに届けたい」「自分の役に自信を持って頑張る」「演者が素晴らしい演技ができるよう裏方として支える」と、一人ずつ意気込みを語り、劇中で歌う曲を出演者が披露した。藤井理事長は「参加する子どもたちが頑張っている姿を見て、大人たちも明日への活力につながるような、たくさんの人を巻き込んだ事業になると確信している」と話した。

栗城さん(右)の指導の下、演技の練習をする出演者

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