青森県むつ市大湊地区の海上自衛隊に在籍する艦艇や部隊で食べられてきたカレーを忠実に再現した「大湊海自カレー」。新たなご当地グルメとして市内の飲食店が2017年度から累計7万食以上を提供してきたが、新型コロナウイルス禍の影響もあり、近年の提供数はピーク時の半分以下にとどまっている。提供店や市、観光・物産団体などでつくる普及会は、提供店を10店まで回復させる目標を立て、再拡大に向けて取り組みを加速させる。
カレーは栄養豊富で大量調理が可能といった理由から、旧海軍時代から食事に採用。現在も艦艇・部隊ごとに材料や味が異なるレシピがあり、毎週金曜に食べている。
大湊海自カレーは各艦艇・部隊の雰囲気を楽しんでもらうため、金曜には必ず提供する、牛乳、サラダ、卵をつける-など海自の習慣に合わせた決まりを定めている。「テッパン」と呼ばれるステンレス製の専用食器で提供するメニューを設けているのもこだわりの一つだ。
テッパンで提供した食数を見ると、17年度の1万7629食を皮切りに、18、19年度は1万食以上で推移したが、コロナ禍に入った20~23年度は6千食台に減少。23年度は提供数が増えた店もあったが、「第25航空隊カレー」提供店の閉店などもあり、過去2番目の少なさに終わった。
10店で始まった提供店も徐々に減り、現在は6店となっている。
普及会は新規店舗を随時募集しているが、今のところ問い合わせはない。このため本年度は、むつ小川原地域・産業振興財団の助成金を活用し、PRイベントを開催するほか、ガイドブックを作成するなどのてこ入れを図る。
さらに新規参入のハードルを少しでも低くする観点から、テッパン以外の皿を使った、品数が少なくても済むメニューも広めていく考えだ。テッパンを使ったメニューは、付け合わせを作る手間がかかるという側面があるという。
海自カレーの普及は地域経済への貢献につながるとして、海自側も積極的に協力。艦長や司令が交代するたびに新任者がカレーを審査している。味を保つためで、全国他地区にはない取り組みだという。
9日には護衛艦「ゆうだち」の村越優喜艦長(44)が、プラザホテルむつが提供しているカレーを審査し、「こくと甘さという特長を再現している」と認定。また取材に対し、普及会の活動について「カレーは海自と市民をつなぐ架け橋だと思う。大湊観光の目玉の一つになるよう続けてもらいたい」と語った。
普及会の宮本明会長は「提供店が増えることで、さまざまな味のカレーがあることに加え、海自にさまざまな業務があることも分かってもらえる。少しでも取り組みやすくなるように会で話し合い、良い方向に向かっていきたい」と話した。
カレーは栄養豊富で大量調理が可能といった理由から、旧海軍時代から食事に採用。現在も艦艇・部隊ごとに材料や味が異なるレシピがあり、毎週金曜に食べている。
大湊海自カレーは各艦艇・部隊の雰囲気を楽しんでもらうため、金曜には必ず提供する、牛乳、サラダ、卵をつける-など海自の習慣に合わせた決まりを定めている。「テッパン」と呼ばれるステンレス製の専用食器で提供するメニューを設けているのもこだわりの一つだ。
テッパンで提供した食数を見ると、17年度の1万7629食を皮切りに、18、19年度は1万食以上で推移したが、コロナ禍に入った20~23年度は6千食台に減少。23年度は提供数が増えた店もあったが、「第25航空隊カレー」提供店の閉店などもあり、過去2番目の少なさに終わった。
10店で始まった提供店も徐々に減り、現在は6店となっている。
普及会は新規店舗を随時募集しているが、今のところ問い合わせはない。このため本年度は、むつ小川原地域・産業振興財団の助成金を活用し、PRイベントを開催するほか、ガイドブックを作成するなどのてこ入れを図る。
さらに新規参入のハードルを少しでも低くする観点から、テッパン以外の皿を使った、品数が少なくても済むメニューも広めていく考えだ。テッパンを使ったメニューは、付け合わせを作る手間がかかるという側面があるという。
海自カレーの普及は地域経済への貢献につながるとして、海自側も積極的に協力。艦長や司令が交代するたびに新任者がカレーを審査している。味を保つためで、全国他地区にはない取り組みだという。
9日には護衛艦「ゆうだち」の村越優喜艦長(44)が、プラザホテルむつが提供しているカレーを審査し、「こくと甘さという特長を再現している」と認定。また取材に対し、普及会の活動について「カレーは海自と市民をつなぐ架け橋だと思う。大湊観光の目玉の一つになるよう続けてもらいたい」と語った。
普及会の宮本明会長は「提供店が増えることで、さまざまな味のカレーがあることに加え、海自にさまざまな業務があることも分かってもらえる。少しでも取り組みやすくなるように会で話し合い、良い方向に向かっていきたい」と話した。