わらび座新作「ジャングル大帝」幕開け 観客魅了、11月まで公演

わらび劇場で始まった劇団わらび座の新作ミュージカル「ジャングル大帝レオ」
 劇団わらび座(秋田県仙北市)の新作ミュージカル「ジャングル大帝レオ」(秋田魁新報社共催)が21日、田沢湖卒田のあきた芸術村わらび劇場で始まった。劇場開場50年を記念する作品で、漫画家手塚治虫さんの代表作をミュージカル化。観客約350人が大きな拍手を送った。11月24日まで全109公演を行う。

 「ジャングル大帝レオ」は人間によって育てられた白いライオン・レオの成長を通じ、自然と人間の関わりを描いている。ミュージカルでは、レオたちが幻の石を探す旅の過程や、動物と人間が心を通わす様子を丁寧に表現した。出演者は太鼓の演奏やダンスを交え、壮大なジャングルで生きる野生動物たちを力強く演じた。

 子ども時代のレオを演じた久保田美宥さん(28)=青森県出身=は「気持ちが通じ合うことの難しさや通じ合った瞬間の喜び、尊さを演じながら感じた。舞台を見てくれた人にとって、いろいろな立場や視点で物事を考えるきっかけになればうれしい」と話した。

 家族4人で訪れ観劇した青森市の橋本心美さんは「人間と動物、家族同士の心のつながりに感動した」と満足げな様子だった。

 わらび座による手塚作品の舞台化は「火の鳥 鳳凰編」「アトム」「ブッダ」に続く第4弾。チケットは全席指定で一般5千円(わらび座の会会員4500円)、小学生から大学生まで2500円(同2250円)。ウェブ割あり。予約・問い合わせはあきた芸術村予約センターTEL0187・44・3939

満足度に応じて料金決めて!GW期間の7公演
 劇団わらび座は、仙北市田沢湖卒田のあきた芸術村わらび劇場で上演しているミュージカル「ジャングル大帝レオ」で、観客が満足度に応じて自由に料金を決める取り組みを行う。ゴールデンウイーク(GW)期間の7公演が対象。

 アンケートへの回答が条件。座席指定はできない。事前予約は不要。観劇後に観客が料金を決めて支払う。

 わらび座は「ミュージカルになじみがない人も気軽に訪れ、観劇体験を楽しんでほしい」と話す。通常料金を支払い、指定席で観劇することもできる。

 対象は4月27~29日、5月3~6日の公演。開演は29、4、5日は午前10時半で、その他は午後1時45分。

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