八戸海上保安部は、大規模改修中の尻屋埼灯台(青森県東通村)の内部を報道陣に公開した。内装工事で、灯台の建築当時・明治期の姿とみられるれんが壁が表出。長年海の安全を支えている灯台の構造が確認できた。海保はれんが壁を保護する表面加工を施し、7月中旬を予定している一般公開再開時に参観客が見学できるようにする方針。
尻屋埼灯台は今春ごろから、化粧直しのため約20年ぶりとなる大規模改修工事が行われている。内壁塗り直しのため、壁のモルタルを取り除いたところ、れんが壁が良好な状態で姿を現した。
同灯台は1876(明治9)年に完成した。海保に内装工事の実施記録が残っていないため、海保は「れんが壁は、恐らく建築当時のままの形。構造が見えるようになったのは、建築以来初めてではないか」としている。
公開は7日に行われた。灯台の入り口上部では、強度を高めるため、れんがをアーチ状に組んである様子が分かる。入り口横のスペースには平積みのれんがが一面に並び、小窓からは外壁と内壁の二重構造でれんがを積んで灯台が建てられたことが確認できた。
八戸海保の高桑靖典次長は「明治期の人たちの緻密な設計と技術が、多くの災害に耐え現在まで灯台を支えている。長い間海の安全を保ってきた技術を見てもらえたら」と話した。
尻屋埼灯台は今春ごろから、化粧直しのため約20年ぶりとなる大規模改修工事が行われている。内壁塗り直しのため、壁のモルタルを取り除いたところ、れんが壁が良好な状態で姿を現した。
同灯台は1876(明治9)年に完成した。海保に内装工事の実施記録が残っていないため、海保は「れんが壁は、恐らく建築当時のままの形。構造が見えるようになったのは、建築以来初めてではないか」としている。
公開は7日に行われた。灯台の入り口上部では、強度を高めるため、れんがをアーチ状に組んである様子が分かる。入り口横のスペースには平積みのれんがが一面に並び、小窓からは外壁と内壁の二重構造でれんがを積んで灯台が建てられたことが確認できた。
八戸海保の高桑靖典次長は「明治期の人たちの緻密な設計と技術が、多くの災害に耐え現在まで灯台を支えている。長い間海の安全を保ってきた技術を見てもらえたら」と話した。