寒立馬、風雪に耐え春を待つ/東通・尻屋

細かい雪が降る中、雪を掘り返して草をはむ寒立馬=24日午前、東通村尻屋

 青森県東通村尻屋で一年中放牧されている県天然記念物「寒立馬(かんだちめ)」が、風雪に耐えながら春の訪れを待っている。

 子馬を含む14頭の牝馬は昨年12月、尻屋崎から約3キロ南側にある越冬放牧地「アタカ」に移動。時折細かい雪が降った24日午前は、前日から積もった雪を鼻先や前脚で掘り返しては草をはむ様子が見られた。中にはおなかの大きな馬もおり、数頭ずつ身を寄せ合うように動いていた。

 寒立馬を管理する村によると、今冬のアタカの積雪は例年の「半分以下」(担当者)で、草を食べることができている。ただ、この日は放牧地脇に用意した干し草も口にしていた。アタカでの放牧は3月末まで。

 写真グループの仲間2人と新潟市から訪れた小林七重さん(74)は、日の出前から撮影。寒立馬を撮りに来たのは4回目だといい、「風雪の中、生き抜くたくましさに感動する」と話した。




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