「角館の桜まつり」開幕 武家屋敷通り満開、桧木内川堤も開花進む

開花が進む桜を背景に行われた「角館の桜まつり」の開会式=仙北市角館町の桜並木駐車場
 秋田県仙北市の「角館の桜まつり」(角館の観光行事実行委員会主催)が15日、開幕した。武家屋敷通りのシダレザクラは満開となり、桧木内川堤のソメイヨシノも見頃を迎え、初日から多くの観光客でにぎわった。桜の開花が年々早まっているため従来より開幕を5日繰り上げており、実行委は「開幕を早める選択をしてよかった。多くの皆さんに桜を楽しんでほしい」としている。来月5日まで。

 市観光課によると、武家屋敷通り周辺のシダレザクラは12日に開花。桧木内川堤のソメイヨシノは14日に咲き始めた。いずれも平年より1週間以上早く、過去5年間の平均と比べて2日早い。ここ数日気温の高い日が続いたため、ソメイヨシノは16日にも満開を迎えそうだという。



 桧木内川堤のソメイヨシノは、今年で植樹から90年となる。桜並木駐車場の特設ステージで行われた開会式では、田口知明市長が「今もこれだけ花を咲かせるのは、手をかけて剪定(せんてい)してきたから。関係者に改めて感謝したい」とあいさつした。

 国天然記念物のシダレザクラが咲き誇る武家屋敷通りでは、観光客が写真撮影などをして散策を楽しんだ。桜まつりを訪れるのは6回目という岩手県大船渡市の自営業千葉義乃さん(56)は「少し満開には早いかなと思ったが、これまでで一番いいタイミングだった。青空に桜が映えてとてもきれい」と笑顔で話した。

 期間中、夜桜のライトアップを行う。4月の土日祝日は武家屋敷通りが歩行者天国となるほか、桜並木駐車場でのステージイベントでは角館のお祭りの飾山(おやま)囃子(ばやし)などが披露される。最新のイベント情報は市ホームページで確認できる。問い合わせは実行委(市観光課)TEL0187・43・3352

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