弘前の桜 外国語で案内

昨年11月に行われたガイド学校の生徒によるモニターツアーで、外国人留学生を案内する成田さん(手前)とコリンさん(右から3人目)=弘前公園(弘前観光コンベンション協会提供)

 青森県を訪れるインバウンド(訪日客)に弘前公園(弘前市)の桜の魅力を伝えようと、弘前さくらまつりが開幕する12日、園内で有償の外国語ガイドツアーがスタートする。追手門の内側に受付窓口を設け、日中のいつでも、英語などで案内を受けられる。弘前市によると、常設の外国語ガイド窓口開設は同市の主要イベントで初めて。

 市は、職業として観光客を案内できる質の高いガイドを育て、より外貨を稼げる観光業にするため、昨年度に「ひろさきガイド学校」を開校した。今回のツアーは、同学校を修了した1期生5人らがつくったガイド組織「WORDFIX(ワードフィックス)」(同市、コリン・コング代表)が担う。

 弘前大学の外国人留学生らを加えた計十数人が交代でガイドを務め、弘前城本丸まで案内しながら園内の桜や弘前城の魅力などを説明する。12日~5月5日の午前10時~午後5時に行い、所要時間は約45分間、料金は1人当たり千円。英語のほか中国語やタイ語などのガイドも受けられる。

 ワードフィックスのゼネラルマネジャー成田慎一郎さん(55)=弘前市出身=はコリンさんの夫。北海道ニセコ地区で外国人向けのホテル業に携わった経験があり、青森県の訪日客受け入れ態勢の不備を実感。特に外国語での接客態勢が足りないと考え、ガイドツアー創設を決めた。取材に「弘前には桜のほか、リンゴもねぷたもあり、1年を通じていいところだよ、と伝えたい。口コミを通じて、新たな外国客の来訪につなげたい」と語った。

 インバウンド対応では、夜桜を眺めながらビールやリンゴジュースを飲む「飲み歩きガイドツアー」が20日以降の土日夜に行われるほか、英語で接客する観光案内センターも週末を中心に追手門内側で開設される。

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