今夏の青森ねぶた祭(8月2~7日)の運行について、一つの地点から順番にねぶたをスタートさせる「吹き流し方式」を一部あらため、スタート地点を2カ所にする「2点スタート方式」にすることが16日、複数の関係者への取材で分かった。全ての運行団体がコースを一周できるよう、効率化を図ることが狙い。

 ねぶたの運行は、吹き流し方式が伝統的とされる。その後、粗暴な振る舞いをするカラス族の排除などを目的に2001年の祭りから、ねぶたをコース上にあらかじめ配置し、一斉に運行を始めて一斉に解散する「一斉スタート方式」に変更した。ただ、吹き流し方式を求める声なども根強かったことから、22年から同方式に戻していた。

 吹き流し方式は一斉スタート方式に比べ、各運行団体間の滞留を防ぐ効果があるとされる。ただ、昨年の祭りではコースを一周できない団体が複数みられ、改善を求める声も出ていた。

 このため、今夏の祭りは吹き流し方式を基に、新町通りから出発した先頭の団体が国道に差しかかった段階で、柳町通りからも国道に向かって順次出発する方式を取り入れるという。日中の運行となる最終日の8月7日は従来の吹き流し方式とする。

 運行方式などを含めた基本方針案については、近く行われる青森ねぶた祭実行委員会の会合で議論する予定だ。

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