三内丸山出土の1855点、国重文に追加指定

国の重要文化財に追加指定された、三内丸山遺跡出土品の一部(三内丸山遺跡センター提供)

 文化審議会は15日、平安時代中期に政治の実権を握った藤原道長の直筆写経「金峯山経塚出土紺紙金字経(きんぷせんきょうづかしゅつどこんしきんじきょう)」や、最大級の船の埴輪(はにわ)を含む「三重県宝塚一号墳出土埴輪」など美術工芸品6件を国宝に、36件を重要文化財に指定するよう文部科学相に答申した。今夏にも答申通り指定される。青森県関係では、国の特別史跡・三内丸山遺跡(青森市)から出土した土器やヒスイ製品など計1855点が重要文化財に追加指定される。

 三内丸山遺跡関係の追加指定は、1992~94年度の発掘調査で旧野球場地区から見つかった土器、土製品、ヒスイ製品、骨角牙製品などで、2003年に重文指定された出土品1958点と合わせると、ほぼ倍増の計3813点となる。三内丸山遺跡センターの担当者は「国に価値が認められた」と話した。

 一方、国宝指定となる紺紙金字経は、藤原道長とひ孫の師通が金峯山(現在の奈良)に埋めたお経。一部が金峯神社などに分散して保管されているが、これらとは別に10年ほど前、金峯山寺で大量に発見された。今回は金峯山寺の200枚と金峯神社の79枚を「文化史研究上、極めて価値が高い」としてそれぞれ国宝指定する。

 三重県宝塚一号墳出土埴輪は船や家などの形をした計8点で、船は全長140センチ、高さ94センチと最大級。宮城県多賀城市の城跡に立ち、数少ない奈良時代の石碑である「多賀城碑」も指定される。

 他に国宝指定される詩歌集「和漢朗詠集」は、皇居三の丸尚蔵館が収蔵。雲形の模様がある雲紙で、完全な形で残る現存最古のものとなる。残る1件は京都市の大報恩寺所有の「木造六観音菩薩(ぼさつ)像、木造地蔵菩薩立像」。平安-鎌倉時代に信仰が盛んだった六観音像が6体セットで完全に残る唯一の例という。

 他の重要文化財指定は江戸時代後期の漢学者・頼山陽を生み出した家の「広島頼家関係資料」など。

 指定後、美術工芸品の重要文化財は1万910件(うち国宝912件)となる。

 また審議会は、群馬県みどり市所有の「相澤忠洋蒐集考古資料」を美術工芸品として、銭湯を改修してシアタールームなどに活用している「旧朝日湯」(大阪府泉佐野市)など121件の建造物をそれぞれ登録有形文化財にするよう求めた。

 登録有形文化財は美術工芸品18件、建造物1万4151件となる。

国の重要文化財に追加指定された、三内丸山遺跡出土品の一部(三内丸山遺跡センター提供)

国の重要文化財に追加指定された、三内丸山遺跡出土品の一部「ヒスイ製品」(三内丸山遺跡センター提供)

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