八戸市博物館で「えんぶり展」

えんぶりの歴史を伝える資料が並ぶ展示会場

 青森県八戸市の市博物館で企画展「えんぶり展」が開かれている。昭和期に制作された烏帽子(えぼし)や地元の愛好家が撮影した摺(す)りや門付けの写真など、えんぶりの歴史を伝える資料約150点を展示している。

 会場には太夫が身に着ける烏帽子やじゃんぎ、祝福芸で使われる扇子や金輪切り、豊年すだれなどさまざまな道具が並んでいる。えんぶりの日程や見どころを解説するパネルや、「ながえんぶり」と「どうさいえんぶり」の違いが分かる写真やパネルもある。

 今回は初の試みとして、藤九郎が述べる摺り込み口上や、摺りの最後に太夫が唱えるくろどめ口上にまつわる展示を設けた。

 同館の小林力主査兼学芸員は「えんぶりは終わったが、見そびれた方やもっと詳しく知りたい人たちに見てほしい」と話した。

 同館では企画展「ひな人形展」も同時開催している。江戸期の「享保雛(びな)」や大正、昭和期の「古今雛」など約80点が並び、ひな人形の変遷をたどることができる。青森県の郷土びなのほか、石川、福井、富山、新潟の郷土びなや郷土玩具も多数展示されている。

 両企画展は10日まで。

さまざまな時代のひな人形や全国の郷土玩具を見ることができる企画展

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