黒石「幻の県道」非日常世界を満喫

新緑に包まれた林間の山道「幻の県道」を行く参加者たち

 八甲田に近い青森県黒石市北東部の山道を巡る恒例の「幻の県道探索ハイキング」が9日、行われた。県内外の4~84歳の約150人が、沖揚平地区から六郷(ろくごう)地区の法峠寺に至るフル(約15キロ)、法峠寺から黒森山浄仙寺に行くハーフ(約8キロ)の2コースに分かれて歩き、自然の中で非日常の世界を堪能した。

 住民組織・六郷地区振興協議会(鎌田誠二会長)が主催し33回目。晴天の下、六郷公民館からバスで八甲田を間近に臨む沖揚平に着いたフルコース一行は、木漏れ日が差し込むブナ林へ入った。セミや野鳥などの鳴き声がにぎやかに響く。植物の緑や落ち葉の茶色の中に時折、紫や白、黄色などのかれんな花々が姿を見せる。山道沿いに約500メートル置きに住民らが数年ごとに木製標柱を立てているが、大半はクマに削られたり折られたり。さまざまなものが参加者を楽しませたり、驚かせたりした。

 山菜天ぷらなどを食す昼食休憩などを挟み、疲れた足腰を何とか動かして7時間余り。ゴール地点の法峠寺に至る最後の坂を下ると、参加者らは自然に笑顔やホッとした表情に。最後は「頑張った」などとたたえ合いの輪が広がった。

 2年連続参加の今井虎翔(とらと)君(7)=黒石市六郷小学校2年=は、フルコース約90人の先頭を元気に歩き「びしょびしょに汗をかいた。尻もちをいっぱいついた」。同じく先頭を歩いた同級生の乳井杏紗(あずさ)さん(8)は「いっぱい歩いていっぱい転んだ。ご飯がおいしかった」と初参加を堪能。同校5年の宇野大樹君(11)は2年連続参加で「前より楽勝だった。(ゴール後の慰労会の)タケノコ汁がおいしかった。来年も出る」と話した。

 幻の県道は中世には南部と津軽を結ぶ主要な道になっていたとされ、1936(昭和11)年に秩父宮殿下率いる軍隊が通ったこともあり、県道整備の方向となったという。しかし太平洋戦争の影響で整備されなかった。

住民らがかつて立てた幻の県道の標柱は、クマに引っかかれて無残な姿に

急な下り坂はロープにつかまって慎重に

コース途中で班ごとに記念写真。最後の慰労会会場で全員に配られた

黒石市

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