八戸えんぶり開幕、4年ぶり通常開催

34のえんぶり組が八戸市の中心街を埋め、勇壮な舞を披露した「一斉摺り」=17日午前10時42分、三日町

 県南地方に春を呼ぶ国重要無形民俗文化財「八戸えんぶり」が17日、青森県八戸市で開幕した。昨年は一部を制限して3年ぶりに開かれたが、今年は4年ぶりに制限なしでの通常開催となった。初日は、行列や一斉摺(ず)りなどが中心街で行われ、同市や周辺地域の34えんぶり組の太夫らが迫力ある摺りを披露し、観客から盛大な拍手が送られた。

 長者山新羅神社では午前7時の号砲を合図に、一番札を手にした東十日市えんぶり組をはじめ各組が続々と摺りを奉納。行列を作ってにぎやかなおはやしを響かせながら中心街へ向かった。青空の下、同10時40分ごろに一斉摺りが始まり、太夫が身に着けた華やかな烏帽子(えぼし)を大きく振って力強く舞った。華やかな衣装を着た子どもたちは、かわいらしい松の舞や大黒舞などを披露した。

 今年は、新型コロナウイルス感染症法上の分類が5類に移行後で初の開催。会場はこの日を待ちわびた観客の熱気に包まれた。神戸市から訪れた会社員山下貴史さん(32)は「太夫の摺りは圧巻で子どもの舞はほほ笑ましく、八戸の半農半漁の暮らしを感じた。えんぶりがきっかけで地域に新たなつながりが生まれていると思う。また見に来たい」と語った。

 今年は、昨年コロナ対策で除外した奉納や行列の順番などを決める「札取り」、廿六日町と荒町を通る行列のルートが復活した。主催する八戸地方えんぶり保存振興会によると、初日の人出は昨年より6万4千人多い23万9千人だった。

 八戸えんぶりは20日まで。期間中、えんぶり公演(市公会堂)やお庭えんぶり(更上閣)、かがり火えんぶり(市庁前市民広場)などが開かれる。

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