高照神社で雪かき企画 参加者を募集/弘前

高照神社の雪かきについて説明する葛西会長

 弘前藩第4代藩主・津軽信政を祭る国重要文化財・高照(たかてる)神社(青森県弘前市高岡)は、3世紀にわたり地元住民らによって守られてきたが、近年は住民の高齢化が急速に進み神社の行く末に影を落とす。町会以外の人にも神社の維持に関わってもらおうと、住民らで組織する「高照神社運営検討委員会」(葛西修造会長)は2月4日、町会外から参加者を募り、神社の雪かき作業の機会をつくる。

 高照神社は信政死去に伴い江戸時代中期の1712年に建立。その後弘前藩主によって拝殿や随神門などが建てられた。神社内にある8棟2基が国重要文化財に指定されている。

 住民らは建立当時から神社の守り手として朝夕の拝殿の開け閉め、清掃、草刈りなどを行ってきた。

 最も大変なのが雪かき。神社が岩木山麓にあることから境内には毎年1メートル以上も雪が積もる。地域住民は毎年冬に2回ほど境内の雪かきを行ってきたが、住民の高齢化が進み年々屋根に上ったり重い雪を片付けたりするのが難しくなってきた。

 神社建立から300年以上たち建物の老朽化が進む中、「神社を存続させるため町会員以外の人に協力を仰ぐ必要がある」(葛西会長)と考えた。

 4日は境内の雪かきや屋根の雪下ろしを行う予定。境内の雪が少なければ拝殿の清掃を行う。葛西会長は「雪かきをしながら、町会員が気付かない神社の魅力を教えてほしい」と話している。

 参加申し込みは同委員会ホームページから。締め切りは26日。

弘前市

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