邪気はね返す1年に 更上閣で羽子板展/八戸

歌舞伎役者や美人画を題材にした羽子板が並ぶ更上閣の「羽子板展」

 青森県八戸市本徒士町の国登録有形文化財「更上閣」で9日、「正月飾り 羽子板展」が始まった。近代和風建築の邸宅内にあでやかな押し絵羽子板約55点が並び、来場者の目を楽しませている。14日まで。

 更上閣の指定管理者・三八五交通(同市、小笠原修社長)が約5年ぶりに開催した。羽子板は初正月を迎える女児を祝い、邪気をはねのけて美しく無事に成長することを願う縁起物で、歌舞伎役者や美しい女性の姿を題材にしている。

 会場には昭和から現代にかけて作られた大小さまざまな羽子板が展示され、同市小中野小1年の岩元鈴寧さん、熊谷颯(さや)さん、慶長華和(はの)さんは「キラキラした飾りがすてき」「かわいい」などと話しながら見入っていた。

 同市の八戸パークホテルでも31日まで、羽子板約30点を展示している。

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